マグロの色

今日はマグロの「色」についてお話ししたいと思います。

以前(と言ってももう10年以上前)
お客様から「結婚式場向けのバチの赤身有りますか?」
とお問い合わせがありました。
未熟な私は「結婚式場向けのバチの赤身」ってどんな色なんだろう?と
困り果ててしまいました。
そこで尊敬する大先輩に相談したところ
「あるよ」
と一言であっさり仕入れる事に。
お客様にお届けしたところ
「これで良い」
とご満足して頂けました。

マグロの「赤い色」は本当にいろんな色が有ります。
因果関係ははっきりしないのですが、基本的に
幼魚(小型)より成魚(大型)のほうが「色は濃く」なります。

また「産地:漁場」別に大まかに特徴が有ります。

(主にメバチマグロについてです)
インド洋→色薄め
太平洋(熱水)→色明るめ
太平洋(半冷水)→熱水と冷水の中間位
太平洋(冷水)→色濃いめ
大西洋→色濃いめ(若干色がくすむと表現される方もいます)

更に、海域ごとに大陸棚など餌場の関係で
脂の乗ったマグロが釣れる「良い漁場」があります。
それぞれに「盛漁期」があります。

太平洋→西経南、北沖、東沖等
インド洋→フリーマントル等
大西洋→アセンション等

もちろん
どの漁場にも「綺麗な、良い色」のマグロもいますし
「くすんだ、色の良くない」マグロもいます。
本当に一本一本マグロには個性があります。
大変ですが、とてもやりがいがあります。
「マグロのセレクトショップ」という名前にしましたのも
お客様のご要望に出来るだけ合う魚をお届けしたい
との思いからです。
その名に負けない仕事をしなくてはいけませんね!
日々精進します。

ちなみにその大先輩は、神奈川県三浦市三崎港の魚市場の同業の方です。
ウチの社長曰く
「多分、冷凍マグロの相対取引では日本一のスペシャリスト」
最大手の冷凍マグロ商社で長年相対取引を担当されていた方です。
今でも毎日、数百本のマグロを見て触って品定めを
されていると思います。
コロナ禍で、三崎の魚市場に足を運ぶこともままならない現状ですが
収束した暁には、またいつかおじゃましたいなあと思っています。

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