「災い転じて福となす」

1枚目の写真は私の住むマンションのバルコニーで咲いた
白いバラのお花です。
ブログを書き始めてちょうど1ヶ月。
お祝いしてくれるかのように、咲いてくれました。

自分が書いた30本のブログを読み返すと、反省点ばかりです。
書いても書いても書ききれない位、マグロは奥が深いです。
その奥深い魅力を少しでもお伝えできるように引き続き頑張ります。

さて2枚目の豊洲市場の相場表によると現在市場には、旋網漁法によって漁獲された日本近海の「生」の天然本鮪が溢れています。
相場表の「残」とはセリで売れず残る事です。
下値より更に安い値段で、相対取引で売り捌かれます。
今週末の大手スーパーや鮮魚専門店の売り場はこの「生本鮪」ばかりになると思われます。
釣れたマグロは、美味しいうちにどんどん消費して欲しい。
緊急事態宣言も沖縄を除き、ようやく20日に解除される事が決定しました。
まだまだ飲食店の時短営業等の制限は続くようですが、オリンピック開催をまじかに控えた今、そろそろ消費も上向いて欲しい!と切に願います。

かたや弊社が取り扱う冷凍マグロは生マグロが出回る時期、非常に販売が厳しいです。
先に生マグロが消費されていきますので、保存がきく冷凍マグロはどうしても後回しにされてしまいます。

コロナ禍の影響は長引いています。
昨年一年間を通じて、冷凍マグロのセリ価格は低調が続きました。
昨年後半、Go To トラベルやGo To イートを契機に国内景気も一度回復基調に乗ったと思われました。
ところが、今年に入り感染者数が再度増加。
三度目の緊急事態宣言発令となり、現在に至ります。

その間「浜値」と呼ばれる冷凍マグロの水揚げ相場も停滞が続きました。
漁に出てもコストに合わない。
休漁する台湾船が続出しました。
その結果、今月6月の初旬には、ついに清水港で水揚げを待つ冷凍運搬船はゼロに。
供給が極端に減った為、浜値は急上昇。
「売れない」中で「仕入れ値急上昇」となり、二重の意味で苦しいのが冷凍マグロ業界の現状です。
更に最新情報として、コロナ禍の影響で船員達の人数が集まらずなかなか船が水揚げに出ることが出来ないとの事です。
少なくとも今年いっぱいは、この苦しい状況が続く事を
覚悟しなければいけないようです。

3枚目の写真は、昨日また仕入れることが出来ました
「北大西洋アイルランド産 天然本鮪」の尾です。
脂のたっぷり乗った、まさに上物です。
コロナ禍がなければ、静岡市場には多分並ばなかったと思います。

「災い転じて福となす」
文字通りの「コロナ禍」という災いを、チャンスと捉えて新しい事にチャレンジする。
今年はその覚悟と実際の行動が問われる一年だと痛感しています。
3枚の写真、一見すれば何も関係もないと思われますが、私にとっては全て繋がっている、そんな3枚なのです。

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