雨に濡れた蓮の花

8月の旧盆休み期間に入り、市場も14〜16日は連休となります。
セリも行われず、冷蔵庫も完全休業が続きます。
この時位しか休めないので、弊社も業務をお休みさせて頂いております。

写真の蓮の花は、会社の近所にあるお蕎麦屋さんの店先に咲いていたものです。
いつ行っても混んでいる繁盛店なので、弊社もあやかりたいとよく利用させて頂いています。
先週の台風一過の晴天から一転、日本列島全体に前線が停滞し、線状降水帯があちこちで出来ています。
部分的に浸水の箇所も出ているようです。
被害がひどくならないことを祈るばかりです。

蓮の花について調べてみました。
男の私には、初めて知ることばかりでびっくりしました。
みなさんご存知の事ばかりで恐縮ですが、しばしお付き合いくださいませ。

①「蓮の花は早朝に咲き始め、お昼には閉じてしまいます」
私がお蕎麦屋さんにお邪魔したのは、お昼の開店当初11時過ぎです。
なるほど、私が見たお花は朝開いて閉じた後だったんですね!
そんな事も知らないなんて、なんともお恥ずかしいかぎりです。

②「蓮の花は早朝開いてお昼には閉じる。そのサイクルで四日間。
四日目には花は開いたままで、そのまま花びらを落として散って行きます」
たった四日しか咲かない。四日だけの命。
なんともはかないというか、せつないというか。
植物や自然は、静かに何も語らないですが、静かに成長が進んでいるのですね。
その期間だけ、懸命に咲いてあとは散っていく。
神秘的な感すらあります。

③蓮の花言葉は「清らかな心」「神聖」
泥の中から出てきて、清らかな花を咲かせる。
その姿形やたたずまいの通りの、美しい花ことばだなぁと思います。

④蓮の花はインド、ベトナムの「国花」
昼に閉じて、朝になると再び開くことから太陽や創造、再生の象徴とされています。
仏教画ではよく仏陀が蓮の花の上に座っている姿が描かれています。
これは蓮華座と呼ばれます。
蓮の花が私達日本人にも馴染み深く好まれているのは、
アジア共通の感じ方なのでしょうね。

冷凍マグロ卸売業の弊社では、旧盆商戦もこれで一区切りです。
苦しいながらも、昨年とは全く違った展開となりました。
このホームページやネットショップでの販売もそうですし、様々なお客様との新しい出会いがあった一年間でした。

お盆休み明けから、またコツコツと良いマグロの仕入れに励む毎日が始まります。
年間で一番繁忙期となる「年末年始」に向けてです。

何かが終わり、また新しい何かが始まる。

そんな節目に出会った、店先の蓮の花。
何かを私に伝えようとしているように思えてなりません。
一向におさまらないコロナ禍、冷凍マグロの搬入減による相場高騰等。
問題は山積ですが、蓮の花のように動じずどっしりと構えて諸問題に対処していきたいと思います。
しばし、リフレッシュタイムです。