お盆休み明けの市況

写真はお盆休み前に、静岡市場に届いた生本鮪です。
その重さ何と273.8kg。ざっと大人4~5人分位の重さです。
頭無しの重さなので、頭付きなら300kg超えですね。
脂の乗りもとても良く、仲買さんの注文品でした。
あまりに凄かったので、写真に撮ってしまった次第です。

さて、お盆休み明けの市況はといいますと相も変わらず入荷が少ない中で引き合いは変わらず強いと言った感じでした。

8月17日(火)静岡市場(三共水産)
南鮪(小)30本 2,000~920
大バチ 37本 2,300~900
静岡市場は規模は小さいながらも、荷受会社は二社体制です。(地方市場ではなく、中央卸売市場となります)
しかしそのうち1社は、今日は冷凍マグロのセリは行いませんでした。
ちなみに明日水曜日は、また市場休みです。
一日営業してまた休みというカレンダーなので、続けて休んでしまおうという荷主の考えなのでしょう。
お盆休みの間は、冷凍マグロの水揚げもお休みです。
基本的に入荷がない為、セリ場に並ぶマグロは休み前と同じものです。
一社セリがお休みの分、もう一社のセリ値は高止まりという感じでした。
やはりライバルがいないというのは、あまり良くないです。
選択肢が多ければ多いほど、良いマグロが割安で買える確率も高まるわけで、仕入れる側としては厳しい幕開けとなりました。

(豊洲市場) 大バチ398本 
高値1,500~1,200
中値1,100~950
安値1,000~900

(三崎市場)大バチ270本
高値 1,899~1,711
中値 1,179~1,051
下値 975~960

主要二市場も変化が無いようです。
どちらも静岡市場と同じく、業界最大手の荷主はセリお休みだったようです。
あまり魚が良くないのか、高値が伸びず中値と下値の差がほとんど有りません。
入荷の減少によるスソ高、まだまだ続きそうです。
我々加工業者としては、苦しい状態が続くという事になります。
緊急事態宣言下での販売苦戦と、搬入の減少による相場高。
冷凍マグロ業界全体に、二重の意味で逆風が吹いています。