ありがとうチャーリー、安らかに

8月も今日で終わり。
今月中に是非書いておきたい、今回はそんな内容のブログです。

写真は店長の私物、アナログ盤LPです。
The Rolling Stonesの1969年の有名なライブアルバム
“Get Yer Ya-Ya’s Out”の表ジャケ写です。
なぜこの写真を選んだのか?
ファンの方ならもうお分かりだと思います。
先日惜しくも80歳で亡くなったドラマーのチャーリー・ワッツさんが珍しく表紙を飾っているからです。
ちょうどこの秋、二年前にコロナ禍で中止せざるを得なかったアメリカ・ツアーを再開するという報道が流れたばかりのこのチャーリーの訃報。
チャーリーは体調不良の為、元からこのツアーには不参加で代役のドラマーを立てる事が決まっていました。
結局、そのままツアーは行うようです。
コロナ禍でのツアー再開、そこにチャーリーの訃報。
いろんな意味で複雑な気持ちになります。

バンドの要だったチャーリー。
デビューからほぼ全ての曲で演奏してきました。
その仲間を失った今、ミックとキースの落胆はどれだけ深いものか。

チャーリーの訃報を聞いてすぐに、一番好きなNHKーFM放送の音楽番組「ウィークエンド・サンシャイン」にリクエストをメールで送りました。

曲は彼らの代表曲
“Honkey Tonk Women”。
イントロのチャーリーのドラムがとても印象的な彼らの代表曲です。
DJは英国人のピーター・バラカンさん。
日本での生活も長く、日本語も堪能です。
様々なジャンルの音楽に精通した、私が個人的に一番信頼する方です。

先週の放送の冒頭、やはりチャーリーの訃報に触れられて写真のライブアルバムから二曲続けて流してくれました。
なぜ二曲かというと、曲間にヴォーカルのミック・ジャガーの「今晩のチャーリーは最高だ!」というコメントが入るからなのです。
ピーターさんは、それをちゃんと分かった上で続けて流してくれたのです。

正確に言うと、私はこのライブバージョンを特に指定したわけでは有りません。
番組はちょうどライブバージョンの特集。
それにちなんで、ほぼ番組の選曲は終わっていたにもかかわらず、彼らの数あるライブアルバムの中でわざわざこのバージョンをすぐに選んでくれたこのピーターさんのセンスこそ、私が一番彼を信頼するところです。
もちろん音楽の好みが全て合うわけではありませんが、彼がおすすめする音楽なら、よし聞いてみようと思います。
そんな個人的な信頼感を、勝手ながらこちらは持っています。

通勤途中の車の中、その部分が流れた時、思わず私は少しうるうるとしてしまいました。
同じように思われたリスナーの方ももし居てくれたとしたら、幸いです。

定額聞き放題のストリーミングサービスが全盛の今、聴きたいと思えば、様々なジャンルの音楽がすぐに聴けます。
今時、ラジオにリクエストなんて時代遅れだと思われる方も多いと思います。
でも今日だけは、信頼するDJの選曲で彼らの音楽が聴きたい。
だからこそのリクエストでした。
ありがとうチャーリー、安らかに。