冷凍マグロ9月の展望

9月1日は月初めにもかかわらず水曜日なので、市場はお休みです。
緊急事態宣言下でもありますし、マグロも少ないので、ちょうど良い塩梅ではないかと思います。
情報を整理して、9月の展望を捉えたいと思います。

(現在の在庫状況・今後の入荷予想)
清水港の冷凍運搬船在庫状況(8月末)
運搬船 1隻 1,815トン
同 入港予定(9月)
運搬船 3隻 6,900トン
独航船 8隻 1,600トン
同 入港予定(10月)
運搬船 3隻 6,900トン

上記数量から分かります通り、清水港に寄港し水揚を待つ状態の運搬船の前月からの繰り越しは1隻のみと非常に少ない。

また入港予定も多くありません。
需要に対して供給が少ない状況が継続しますので、水揚げ相場(浜値)が更に上がる可能性があっても下がる事は今のところ殆ど考えられないと思います。
(高値が続いたキハダはそろそろ下がるかもしれません)

(市場のセリの上場本数について)
豊洲市場 大バチ3~400本位
三崎市場 大バチ2~300本位
静岡市場 大バチ50~100本位
上記が8月の大まかな上場本数ですが、上記の搬入予想から鑑みると多分あまり変化は無いのではと思います。
極端に増える事だけは考えられないです。
セリ値については、現在スソ物が@900円~と史上最高に高いレベルにまで来ています。
豊洲や三崎は更に高値とも言われており、数量がダブダブに増えない限り下がる事はあまり考えられないのでは?

(緊急事態宣言の解除と販売について)
今のところ、9月12日に宣言解除が予定されていますが延長するかもとの噂も聞こえてきます。
その翌週末から敬老の日~秋分の日と祝日が続く為、予定通り宣言解除されれば景気の爆発的な回復に繋がるか?
または期間延長により、更なる感染防止を優先するか?
その選択いかんで、冷凍マグロの相場も若干変動が有るのではと推測します。

本来であれば秋の行楽シーズン本番の9月後半。
旅行等で人が動くことで消費が活発となり、冷凍マグロの消費も伸びる季節です。
ワクチン接種が進み、デルタ型の新規感染も収まり始めている中、感染対策より重症化を抑える初期治療体制を充実させる事に注力して頂きたいです。