安かろう悪かろうからの脱皮

旧盆商戦も終わり、一息ついているともう9月です。
早い物で今年もあと4ヶ月を切りました。
一年の3分の2が終わったことになります。
フルマラソンでいえば、30〜35km位でしょうか。
徐々に疲労も溜まり、しかしまだゴールまではかなりある。
一番辛くなる時期と言えるでしょう。
まだまだ暑いですが、少しずつ日も短くなり夏の疲れが出てくる時期でもあります。
こんな時こそ、体調に気をつけて適度な運動で汗を流し、栄養のある物をしっかり食べて夏バテ防止に努めたいものです。

マグロはよく「ハレの日の食べ物」と言われます。
マグロの赤身の綺麗な赤い色は、白いご飯と合わせると紅白のセットになり、とても縁起の良い組み合わせですね。

逆に色が悪いマグロは、たった一切れ入っているだけで、その料理全体を不味く見せ、かえって逆効果をもたらします。
もちろん食べて問題はほとんどないと思われますし、加熱すればほとんどのマグロは食する事は出来ます。
「マグロは目で食べる」というのも、大きく頷けるところです。

先日、近所のお惣菜・お弁当屋さんに行った時のことです。
「海鮮丼始めました!」のぼりとチラシを発見。
マグロ屋の端くれとしては、やっぱり気になります。
現物の商品を探すと、冷蔵ケースの中に有りました。
時間は午後の4時位、件の海鮮丼が2つだけ。
商品を見てびっくり!
あまりにもマグロのお刺身の色が良くないのです!
ほかにもイカ、サーモン、玉子などが入っていましたが写真の見本と比較すると、マグロの色がとにかく違いすぎます。
赤でも薄ピンク色でもなく、茶色がかった灰色なのです。
これでは、せっかくの新商品が台無しです。

下に敷いたご飯・シャリの粗熱をしっかり取り切らない状態のまま、マグロのネタを載せているのではないでしょうか。
その状態でいくら冷蔵ケースに入れたところで、下のご飯・シャリからの熱でマグロが変色すると思います。

「寿司のシャリは人肌が良い」といいますが、目の前で職人さんが握ってくれるならすぐ口の中に入るので、それで良いのです。
テイクアウトや店頭にお寿司の盛り合わせ等を並べる場合は、かならずシャリの粗熱を取ってからネタを載せます。

せっかく始めた新メニュー、これでは売れません。
特に静岡は、マグロにはみなさん目が肥えています。
例えば写真のマグロならどうでしょうか?
弊社の商品「メバチマグロのもちもち赤身の板取り」です。
色は良、身質はもちもち、棚持ちも良いと三拍子揃った素晴らしい商品です。
これなら、温度管理をしっかりやれば商品の色持ちも良いと思います。

コロナ禍が長引く中、なかなか自由に出歩く事すら出来ません。
みなさん食べるものくらいは、美味しいものを食べたいと思われる方が増えていると思います。
「安かろう悪かろう」から脱皮して、「お値段はそこそこするけど、その分やっぱり美味しいから満足感が有る」目指すべき道はこちらではないでしょうか。
マグロのメニューでお悩みの方は是非一度、弊社にご相談下さいませ。