夏の近海生本鮪

写真は、先日静岡市場に沢山入荷した生鮪です。
まさに棺桶のような木箱に入った、青森産の天然本鮪です。
荷受の方に「これは注文したの?」と聞くと
「まさか!向こうから頼まれたんですよ」
との返事でした。
連日数十本もの生鮪。しかも大きい。
ただ夏の鮪ですので、脂はほとんどないそうです。

おりしも日本全国、緊急事態宣言の元でどの市場・各業者共に冷凍生問わずマグロの販売不振に喘いでいると推測します
(もちろん弊社も例外ではありません…)。
東京豊洲市場といえども、厳しい販売状況と聞いています。

たまたま以前からこの静岡の荷受会社と、青森の出荷元が太いパイプで結ばれているそうです。
今回も「沢山水揚げしたから、販売よろしく!」という事なのでしょう。

しかし、最小の政令指定都市の静岡市ではこんなに大量の生鮪を一度に販売するのは難しいでしょう。

ここからは私の推測ですが、多分解体して、冷凍するのだと思います。(販売先は、大手回転寿司チェーン?)

以前、夏の大間の本鮪の凍結品を仕入れて販売した事があります。
赤身が美味しいのが、大間の本鮪の特徴なのですが販売するとなると、やはり脂がないと厳しいです。
海水温の下がる冬の近海鮪が、値段が出るのも良く分かります。

いずれにしても、あれだけの数量が捌けるのですから大したものです。
この搬入量の激減している中、それでもしっかり毎日マグロを集めてくれています。
また明日から、お宝マグロを見つけに元気にせりに参加します!