それでも日は昇る

9月23日の秋分の日、本当に久方ぶりに静岡市の街中に出てみました。
歩いて10分位のところに住んでいるのですが新型コロナ感染者増もあり、足が遠のいていました。
また家族の入院等も重なり、それどころではなかったのです。

行ってみてビックリです!
一番の繁華街の紺屋町〜呉服町エリアが閉店&テナント募集のところばかりなのです!
それも一階の一等地ばかり…。
新築のテナントビルの一階ですら未入居なのです。
ネットでは事前に色々と噂は耳にしていましたが、ここまで凄いとは…。
以前の休日の賑やかさを知っている者としてはとても悲しくなる光景でした。
地元の人達は、愛着を込めて静岡市の中心街を「おまち」と呼びます。
地方都市の商店街の衰退が進む中、そこそこの人出で賑わいがまだ残っていた静岡市の「おまち」。
残念ですが、いよいよ同じ道を辿っていると認めざるを得ない状況なのだと感じました。

ついにそんな日が来たかという想いです。
大学入学と共に、九州の大分市から移り住んではや33年余り。
田舎者だった私には、とても住みやすい素敵な街でした。
生活費と学費を稼ぐ為、アルバイトも沢山やりました。
そんな中、就職も結婚もして何度か転職も経験しました。
本籍地も此処に移して、今は身も心も静岡市民です。

そんな私ですら、なかなか街中に出ないのです。
それ位にあまり買い物をする場所がない、
魅力的なお店が少ない、全国チェーンのお店ばかりが並ぶようなシャッター商店街に近づいて来ているのです。

直接的な原因は、昨年からのコロナ禍だとは思いますが
それ以外にも郊外型のショッピングセンターの台頭等色々と前段階は有ったと思います。
そこにコロナ禍がとどめを刺したのだと思います。

昨日は秋分の日とは思えない位、日差しが暑く30度以上はあったと思います。
そんな中でも、若いカップルはちゃんと長袖で、今年流行のファッションを着こなしていました。

そう、それでいいんだよ!
貴方達は素晴らしい!
こんなにおまちが衰退していく中でも、貴方達は精一杯、今を楽しんでいる。
かつての自分達がそうだったように。
彼らにはこんなコロナ禍でも行きたい場所と一緒に行きたい人が居る。
だから、まだまだ大丈夫なんです。

きっと今は大きな時代の変革の時なのだと思います。
自分達の世代が子供の頃から当たり前だと思っていたものが崩れ、新しいものが生まれてくる、そんな時代の変革期なのだと。

それでも日はまた昇る。
時代の変化をただ嘆くのではなく、その波に上手く乗れるように自分自身を変えていかないと。
そう強く感じた、秋の休日でした。