うっすらと脂がさした天身

写真は、バチの天パ(天身)を解凍したものです。
元のマグロは太平洋の西経漁場で漁獲された上級品です。
写真の如く解凍したものを見ばわかる通り、身質はもちもちとして弾力があります。
水がダボダボ出るようなことがありません。
そして皮身に近い部分には、うっすらと脂がさしています。

写真をよく見ると、お皿にくっついた下面、特に真ん中から右側あたりがほんのり白くなっているのがお分かりになりますか?

下側が皮身(脂が乗る表層部分)ですので、皮身に近い部分には、そのまま地続きで脂が乗るんです。

本鮪や南鮪の脂は、網の目状にさした脂の線自体が太いので比較的分かりやすいです。
メバチマグロの脂は、脂の線が細くて分かりにくいのが特徴です。
(キハダマグロにも脂がのりますが、ピンク色の身全体に細かく脂がさすので、更に分かりづらいです。)

たまにお客様から「バチが白くヤケている」と言われる事がありますが、上手に解凍すれば写真のように白い部分は「うっすらと脂がさしている」という事がお分かりいただけるかと思います。

この部分が、非常に美味なんですよ!
ただの赤身ではなく、中トロでもない。
赤身以上、中トロ未満。
これぞまさに「上赤身」です。
弊社の天身が全てそうとは言えませんが、こういう天身がごろごろ入っていますよ。