１０月２３日の午後、期日前投票に行って来ました。
静岡市葵区の区役所（旧の静岡市役所）までは自宅から比較的近いので、たいてい買い物がてらに期日前投票に行く事にしています。

いつもはスンナリと終わるのですが、今回は全く違いました。
投票終了まで、なんと１時間待ちだったのです。
とくかくすごい行列でした。
軽く１００人以上はならんでいたと思います。

まず受付の所で一度並びます。
受付したら投票所に入る為の列に並びます。
この列が長いのなんの、区役所のロビーをぐにゃぐにゃあっちこっちを回ってようやく投票所の前に着いたと思ったら更にもう一回り列が有りました。
私の前に居たご年配の男性は、疲れはてて座り込んでしまいました。
私ももちろん疲れましたが、ご年配の方や持病持ちの方はさぞ大変だった事とお察しします。
まさかこんなに混んでいるとは思わなかったでしょう。
でもみなさん、最後まで文句も言わず大人しく並んでいました。

私もうかつだったのですが、静岡県は参議院の補欠選挙と衆議院選挙の投票が２４日と３１日の二週連続だったのです。
私が行った２３日には両方とも一度に投票出来るのでみなさんそれを目当てに、期日前投票所に足を運んだという事のようです。
葵区役所は静岡市の中心部、青葉公園に面していますので土曜日の午後に買い物がてらに投票を済ませてしまおうという事ですね。

その行動自体はとても自然なものだと思います。
しかし、こんな憂慮すべき点も有りました。
静岡市は三区（葵区、駿河区、清水区）に分かれています。
この葵区役所のロビーには、この三区の期日前投票所が
別々に設置されているのですが、行列のほぼ全てが「葵区」の住民で他の二箇所は全くガラガラなのです。
駿河区と清水区担当の係員は、暇を持て余している始末です。
一生懸命に声を張り上げて、行列を誘導する係員とやることが無くてただ突っ立っている係員。
その差があまりにもひどいのです。

ようやく投票所入り口前まで辿り着き、そこに居た係の方に「今日が一番多いんですか？」と聞くと「いえ、２０日からずっとこんな感じです」との事でした。

もちろん大切な選挙ですから、簡単に「はい、こちらへどうぞ」と投票所の割り振り等を変更するのは難しいでしょう。
しかし、何日も同じ事を繰り返していると聞くと改善出来るところはあるんじゃないかなあと思います。

途中、一人の男性が係の方に
「俺は衆議院選挙だけ投票出来ればいいんだ。なんでこんなに並ばなきゃならないんだ？」
と詰め寄っていました。
気持ちは良く分かりますし、実際私も同じ立場でした。（実は先週、参議院の補欠選挙は投票済みでしたので）
でも、それじゃ先に真面目に並んでいる人たちに申し訳ないじゃありませんか。
我々日本人の「真面目さ」と「臨機応変さに欠ける」という、二つの特徴をあらためて目の当たりにさせられた期日前投票所での出来事でした。