天然南鮪味わいセット

写真は、昨日加工して出来上がった「極寒天然南鮪 味わいセット」の製品の山です。
一度の加工で、このようにまとめて出来てきます。

日本船がアフリカ大陸南端のケープ沖の冷たく荒れる海で漁獲した、天然南鮪の極上品一本82kgのマグロをサク加工しました。
市場で私が目を皿のようにして選んで見事セリ落とす事が出来た南鮪です。
どんなマグロかと申しますと、脂が特に深く、鮮度も縮みで良好。
赤身の色も赤く綺麗に発色しています。
深紅の美しい赤身と、トロの白のコントラストがとても映えます。
まさに脂・鮮度・色目の三拍子揃ったマグロです。

今回はサクに切るということで、あえて大きめの82kgのものを選びました。
サクという四角い物を、丸い魚体のマグロからつくるので、より大きいもののほうが綺麗な良い形態のサクが多く取れるからです。
メバチマグロの脂物との違いは、大きいサイズでも漁場を選べば深く脂がさしているというのが、この天然南鮪の特徴です。
特にこの「ケープ西」という漁場は南鮪の最も優良な漁場の一つです。
インド洋のその他の漁場よりも、脂が深くさしているマグロが多いです。
南鮪の好漁場=ケープ西
これは覚えておいて損はありません。

乱獲により、一時は絶滅危惧種とまで言われた天然南鮪。
日本をはじめとする漁業国が資源保護に乗り出し、漁獲規制を続けた為近年漁獲量が回復、市場への入荷が増えて来ました。

蓄養鮪が流通の主体となっている現在では、特に脂の良し悪しが激しいという点で天然南鮪がどこまで受け入れられるか疑問でした。
しかしながら、現在市場では冷凍物のマグロの約半分位が南鮪だという日もあります。
それ位徐々に流通してきています。
メバチマグロが供給減により高騰した為、南鮪とそれほど値差がなくなった事も関係すると思います。

もちろんメバチマグロのトロも美味しいですが、やはり南鮪のトロの旨さは格別です。
以前は高級な寿司店でしか味わえなかった南鮪。
スーパーや量販店でも、なかなか良い天然南鮪は出回る事はありません。

そんな天然南鮪の大トロ・中トロ・赤身が一度に味わえる「天然南鮪味わいセット」弊社のネットショップにて販売中です。
ぜひ一度御賞味下さい。