天然南鮪中トロサク

写真は先日加工した「天然南鮪の中トロサク」です。
天然南鮪については、問屋さん向けにもっと大きなロットでカワラ取りした商品を販売しています。
今回は飲食店さんでも使いやすいように4〜5サク入りで2kg定という小ロットで作りました。
ネットショップで今後販売していきます。
(ご贈答用やご家庭向けには、さらに小分けにした1kg版の味わいセットもございます。)

現在の日本でもっともマグロが食べられているのは大手の回転寿司チェーンではないでしょうか?
スシローやくら寿司、はま寿司やかっぱ寿司等。
多店舗展開の大手チェーンになりますと、マグロの販売量も莫大なものとなります。
全店舗で同じレベルの商品を並べる為には、大量に供給出来る大手商社系の水産会社やマグロ問屋の規模でないと対応出来ません。

マグロの赤身を安く大量に供給することも大変ですが、「トロ」の安定した供給は、更に大きな課題でした。
あるお店では特上の脂物が納品され、別の店舗ではほとんど赤身のような薄い脂のものが届く。
こんな状態では定番メニューとして展開出来ません。
天然の脂物では、品質を一定ににしてかつ安定的にそれも安価で供給する事はまさに至難の業だと思います。

そんな回転寿司のトロにぴったりだったのが「蓄養マグロ」です。
産卵後の痩せたマグロを漁獲していけすに移し、サバやイワシ等の餌を一定期間与えて太らせて出荷する。
そうすることで、どれを切っても金太郎飴のように全身脂がのったマグロが出来上がります。
全体のマグロのコストも均一で、一本一本値段も品質も同じような魚が出来上がります。
そんな蓄養マグロを仕入れて生産・加工・販売出来るのは資本力のある大手という事になります。

この蓄養マグロのおかげで、各回転寿司チェーンはマグロの「中トロ」の握りを全店舗で同じ価格で安定提供することが出来るようになりました。

マグロの中でも特に高級な魚種である「本鮪」と「南鮪」が蓄養され、「トロ」商材として大手回転寿司チェーンや量販店に年間を通じて供給されています。

そんな現状だからこそ、弊社ではあえて天然物にこだわっていきたいと考えます。

なぜなら、とにかく「天然の脂物は旨い」からです。
一度食べてもらえさえすれば、その違いは必ず分かっていただけるはずです。
特にこの「天然南鮪」の旨さは、本鮪のトロともメバチマグロのトロとも違う何とも言えない、全く別物の旨さなのです。
例えて言えば、良質なレーズンバターを食べているような感じです。
うまくお伝え出来ずすみません。

この「天然南鮪」のトロの旨さを回転寿司で「蓄養マグロ」を食べ慣れている消費者のみなさんにぜひお届けしたい。
飲食店さんのメニューに是非加えて頂きたい。
そんな思いで作った商品です。