冷凍マグロの解凍方法

写真は、このたび完成した動画「冷凍マグロの解凍方法」のスタート画面です。
(写真は試作品をスクリーンショットしたものなので、矢印ボタンを押しても再生されません)
この動画は、既に弊社のネットショップに常時表示されていますので、
ぜひご活用頂ければ幸いです。

冷凍マグロを食する為に避けて通れないのが
「解凍」という作業です。
漁獲後船上ですぐに−50度という超低温で保管された冷凍マグロ。
その変色を防ぐには、−50度以下のいう温度帯での補完が必要不可欠です。
家庭用の冷凍庫ですと、大体−18℃〜位という温度帯なので
キチンと保管しても約一週間しか色持ちしません。
せっかくの美味しいマグロのお刺身だったのに、
変色と乾燥が進んでしまうのです。

ただ実際に食べるとなると「解凍」せねばなりません。
マグロの魚肉の赤い色の成分「ミオグロビン」の変色「メト化」が
最も進みやすいのは「−10℃から0℃」の間です。
この温度帯を如何にして素早く通り抜けるか。
冷凍マグロの解凍作業の一番大切なポイントです。

その為には、
「40℃位のぬるま湯に数分間しっかりと浸ける」これが大切なんです。
ちなみに一番駄目な解凍方法は、「流水解凍」(一般の冷凍水産物の解凍方法)です。

なぜ流水解凍では駄目なのか。
上記のように、一番メト化が進んでしまう危険な温度帯である「−10℃〜0℃」の間に
マグロの魚肉が長い時間留まってしまうからです。

出来るだけ素早く、その温度帯を抜けるには「40℃位のぬるま湯」が最適という訳です。
(熱湯ですと、今度は魚肉が煮えてしまいます。これではせっかくのお刺身が台無しです)
水と熱湯の中間の温度帯「40℃位のぬるま湯」が、
ぎりぎり煮えない範囲で冷凍マグロの解凍をスムーズに行う事が出来ます。

今回の動画では、初めて冷凍マグロを解凍する時にスムーズに出来るよう、
とにかく「分かりやすく」を心がけました。
この点をプロの方にお願いして、上手く動画にまとめて頂きました。
これで貴方も、解凍上手になれますよ!