かけがえのないもの

唐突ですが、貴方にとって「かけがえのないもの」とは何ですか?

月並みですが、やはり身近なところで
「家族」「両親」「妻」「夫」「子供」等がすぐに思い浮かびます。

また失いそうになって初めて、そのかけがえのなさを知るという事も
あるかもしれません。
例えは良くないですが、何か事故や病気、又は災害等に遭ってしまった時に
それまでの「普通の生活」がとてもかけがえのないものだったんだと
思い知らされる事になるのかもしれません。

先日の大阪でのビル火災は、どうやら放火のようですね。
数十人の方がお亡くなりになったとの事。
失火も困りますが、放火などもってのほかです。
たまたまそのビルに居合わせただけで、何の落ち度も無い方々が
数多く巻き添えになってしまいました。
色々な事情が有ったのでしょうが、赤の他人の命まで巻き添えにするのは
到底許せないことです。
これこそまさにかけがえのない「命」、けっして取り戻す事は出来ません。
お亡くなりになられた方々のご冥福を、ただただお祈りするばかりです。

自分や家族の「健康」も、病気や怪我をしてみて
初めてかけがえのないものだと(まさに文字通り)痛感します。
亡き父は、よく事故や怪我で入院していました。
タバコとパチンコが好きで、よく病院を抜け出していたそうです。
晩年は糖尿病の合併症で壊疽になり、片足を切断しました。
透析も行っており、入退院を繰り返していました。
私は大学入学と共に実家を離れていましたので、
今から思えば、看病をしていた母と兄、姉の苦労はいかほどのものだったのか。
何も分からないまま、これまで生きてきました。

それから10年以上が経ち、今度は自分の身の回りで、
現在進行形で様々な治療をおこなっている者がおります。
それも複数でです。
詳細はこの場では明かせませんが、やはり「健康」とは
「かけがえのないもの」だなと痛感せざるを得ない毎日です。
今回の写真は、日曜日の早朝久しぶりに1時間程散歩した際に撮影しました。
今年一番の冷え込みだそうで、確かに冷えました!
そんな中、駿府城公園のお堀端には沢山のランナーが。
皆さん寒いのに凄いです!
私もまた少しずつ運動を再開します。

話は先の大阪の火災の件に戻ります。
綺麗事かもしれませんが、火を放つ前に良く考えて欲しかった。
かけがえのない命を一度にそれも多数奪う結果になってしまったのですから。
(精神的な問題で、冷静な判断が出来なかったと言われればそれまでなのですが…)

大病院に行くといつも
「こんなに沢山の方が色々な病気や怪我に遭っているんだ」という驚きます。
今現在も、様々な病気と懸命に闘っておられる方が多数いらっしゃいます。
ご病気のご本人やそのご家族、そして治療を支えて下さる医療従事者の方々。
それぞれが各々の場所で、懸命に生きる努力を続けています。
赤の他人の「命」も、そしてご自分の「命」も。
全てかけがえのないものなのですから。
失ってからでは遅いのです。