焼津から見た富士山

今回の写真は、焼津方面から見た富士山です。
ここのところの冷え込みで、五合目の下辺りまで真っ白く雪化粧しています。
あまりに美しいので、横道に入り車を止めてパチリ。
手前に有るのは多分野菜のビニールハウスですね。
昨日は、弊社がいつも利用している焼津の冷蔵庫に行く用事がありました。
その帰りに撮影したのですが、このように周りはのどかな田園風景が広がっています。
清水港の飛島地区と並んで、焼津〜大井川地区にはこのような景色の中に超低温冷凍庫が点在しています。

焼津と清水。

共に冷凍マグロの水揚げが盛んな港ですが、得意とする分野が若干異なります。
まず清水港の方が水深が深いので、大型の運搬船やコンテナ船が入港出来ます。
コンテナ船の荷下ろし専用のコンテナヤードが、どんどん面積を増やしています。
冷凍マグロに関しては、延縄マグロ漁船の本船よりも
数千トンクラスの「大型冷凍運搬船」からの水揚げが盛んです。
世界各地の遠洋で延縄漁船が漁獲した物を、大型の冷凍運搬船に転載することで、
各漁船は日本の港に都度寄港することなく、漁を続けることが出来ます。
各漁船の水揚げ状況により、冷凍運搬船各々が定期航路を運行しています。
清水港での冷凍マグロの水揚げは、「延縄漁船」の荷物がほとんどです。
また近年は冷凍コンテナによる冷凍マグロの搬入も増加しています。
−50℃以下にまで冷やされた、冷凍機付きの「超低温コンテナ」というものです。
こちらも清水港を経由して、清水・焼津の超低温冷凍庫に直接荷下ろしされます。

逆に焼津には旋網船の漁獲物を水揚げする施設(大型の屋根付き水揚げ場やベルトコンベアー等)が完備されています。
焼津でも「延縄漁船」の水揚げは行われますが、
水揚げ数量から言えば圧倒的に「旋網漁船」の荷物が多いです。
最も多いのが冷凍カツオです。その他にもキハダマグロやビンチョウマグロ等が水揚げされます。
刺身用から、缶詰用の原料まで。焼津港で水揚げされるマグロは裾野が広いです。

私自身は、清水港に有る冷凍マグロの会社に以前勤めていましたのでやはり清水の方がホームグラウンドという感じです。
ただ、清水港周辺に点在する冷凍マグロを扱う会社は、大手商社系がほとんどです。
横のつながりももちろんありますが、いくつかグループ分けされている感が有ります。
そういう清水のマグロ屋の端くれから見ると、
焼津方面の業者さんは横のつながりが非常に強いように思われます。
実際に親戚関係も多いそうですし、焼津市全体が「マグロ・カツオの町」という特色を全面に出しているように思います。

焼津港と清水港。
どちらも日本有数の冷凍マグロ・カツオの水揚げ拠点には間違いありません。
その特色や違いにより、各業者さんが日々切磋琢磨しています。
第二東名など高速道路網の発達により、大都市はもとより
日本全国に美味しいマグロやカツオをお届けしています。
弊社のような小さな会社が営業出来るのも、やはりこの地の利が大きいのだと思います。