会心の一本

写真は、昨日のセリ場でようやく一本仕入れる事が出来た
赤身のメバチマグロの尾のスライス見本です。
(鮮度)縮みはしませんが水の出ない良品です
(色)綺麗な赤で、透明感が有ります
(大きさ)何と100kg。大きい方が歩留まりが良くなるので
サクに加工するには最適です。弊社のメバチマグロの赤身サクは
全てこのように厳選した原魚から加工しています。

ようやくというのは、なかなかこのようにキレイでなおかつ大きいサイズの赤身のメバチマグロがなかなか市場に出回らないからです。
日に一本あるかないか位で、出てもみなさん欲しいので
基本的に人より高く買うかジャンケンで勝つしか有りません。
ちなみにこのマグロは、三人ジャンケンして見事勝利しました!

このメバチマグロは日本船が好漁場で名の通った
「西経南」漁場で漁獲されたものです。
このように冷凍マグロのセリ場では
おのおののマグロの「船籍:漁場」が明記されています。
また各船毎に数本~数十本の単位でまとまって並べられています。

マグロは漁獲された漁場によって、おおよその特徴や傾向があります。
脂の乗り具合や色目がかなり異なってくるのです。
また漁獲した船ごとに、仕事(マグロの処理)の良し悪しが出ます。
漁獲後に素早く処理して凍結させないと、マグロの身に血が回ったり
シミだらけになってしまいます。そこは各船の船員の熟練度で明らかに違いが出ます。

各買参人は、その中でより顧客の喜びそうなマグロを厳選し、
○○円位と事前に下付けをしておいて本番のセリを迎えるのです。
しかし後はセリですから、一番高く値段を付けた人が買うことが出来ます。
如何に良い魚を、出来るだけ安く買うか。
それがセリの極意です。
言うは簡単、あとは運頼みです。
毎日しつこくセリ場に通うしかありません。
今年もこつこつと頑張ります。