バチ天身プレート

年明け最初の原魚加工は、
メバチマグロの縮脂のカワラ取りでした。

おかげさまで年末に動きが良かった為、
脂カワラの製品在庫がちょうどゼロになってしまいました。
脂のカワラを作ると、必然的に天身が出来て来ます。
今回はこの天身を板取りにしました。

天身の部分は筋が無い為、赤身の中では一番上質の部分になります。
味や食味に関しても、脂物のマグロの赤身部分ですから
これまた食べると旨い赤身なんです。
ちなみに漁場は太平洋のマーケサスです。
色目は濃いめで、上質の脂物が取れることで有名な漁場です。
加工時に電動ノコギリでマグロを切っていると、
良いマグロは身に透明感が有るのが分かります。
切りくずが溶けて真っ赤に発色するのを見ても、鮮度が良いのが分かります。

天身の部分は、鮮度で更に二段階に分けます。
尾の断面で「縮み」脂と選別した原魚ですが、
やはり胴中に行くと縮みが弱いものがあります。
マグロの断面の年輪のようなもの(スジではなく細胞膜)が
くっきりしておらず、もやもやっとしている状態です。
それを「やや縮み=半縮み」と弊社では表現しています。
このグレードの天身を板取りしたのが
写真の「バチ天身プレート」なのです。

天身のままですと解凍するのにより時間がかかりますし、
芯の方まで上手く解凍しないと芯黒の状態になる事もあります。
天身を血合面を下にして厚さ2.5cmで切ると、
板状になり解凍時間がより短縮出来ます。
身の質良し、色目が良い漁場、解凍しやすい、おまけに筋がないという
一挙四徳(そんな言葉はありませんが…)な商品なのです。

弊社ネットショップでは、他にも様々な商品がございます。
ぜひ一度ごらんになって見てくださいね。