需要減と供給減

写真は12月に撮ったものですが、
現在の静岡市場の入荷状況はこの半分以下になっています。
東京豊洲市場も同様で、元来荷動きの鈍い正月明けの一月ですが
入荷の激減により相場はもちあいとなっています。

清水港では11月〜12月に連日数百トンの冷凍マグロの水揚げが行われていましたが、
1月前半には取り切り終了、現在は運搬船の在庫はゼロになりました。
今週は運搬船からの水揚げ予定ゼロで、全く寂しい限りです。
冷凍マグロは基本的には需要と供給の関係で相場が動きます。
この1月は「需要減」と「供給減」が同時に進行している状況です。

現在の相場状況はと言いますと、
上脂物→数量少なくもちあい
縮み赤身→同じく数量少ないが需要も落ちてもちあい
並→年明けから相場緩むかと思いきや、同じく数量少なくもちあい
とどのグレードもなかなか仕入れがやりづらい状況です。

今後の搬入予定としては、2月の後半には
少しまとまって運搬船の搬入が予定されています。
その時期まで約1ヶ月位は、寒さも続く季節でもありますので
需要減と供給減がこのままバランスが取れた状態が続くと思われます。
オミクロン型の感染がピークアウトした後、また動きが出てくると思いますが
その時迄にに供給が間に合うかどうか。
今の上場数量で消費が強まると、また引き合いが強くなり相場を上げる要因となります。
全世界的な燃料の高騰の問題も有りますし、
なかなか下げる要素に乏しいのが年初の冷凍マグロ相場です。