繁忙期と閑散期

写真は1/25(火)の静岡市場の冷凍マグロのセリ場です。
上場本数は全部で32本!何とも寂しい限りです。

とにかく一月は冷凍マグロ業界では底。
ずばり言うと「売れない」時期、閑散期です。
先月の12月は、一年で一番売上が伸びる繫忙期です。
株の世界などで「山が高い程、次に来る谷も深い」というような事を
聞いた事が有りますが、冷凍マグロ業界もまさにそれだと思います。
12月の売上が高かった反動で、1月は売上が伸びない。
正月休みが有る為、そもそも営業日数が少ない上に
これといったイベントもなく、地方では成人式も三が日に行うところが増えた為、
以前のような15日に若干売上が伸びる事も無くなりました。

毎年反省する事なのですが、年末の冷凍マグロのセリ場では
ついつい皆さんの買気につられて、頑張って値段を出してしまいがちです。
仲買さんや魚屋さんはそれで良いのです。
年末に販売する為のマグロを、その時に購入しているのですから。
ただ弊社は原魚在庫をある程度買い貯めてから、製品に加工して販売しています。
年が明けて、すぐに相場が下がることは実はほとんど有りません。
大抵の場合は、昨年水揚げした同じマグロを年明けも上場しているはずですから。
なので赤身を仕入れる場合は、年内でも年明けでもいつ仕入れても構いません。
ただ脂物に関しては、やはり上場本数の多い年末の方が
良いマグロが仕入れ出来る可能性が高いです。
結局、毎日市場に通って足でチャンスをゲットするしかないです。
けれど年末だけは、どうしても周りの空気につられてしまいがちなのです。

「継続は力なり」
本当にそうだと思いますが、なかなか大変な事ですよね。
繁忙期を乗り切り、閑散期にも次の商売の目を探す努力を続ける事。
底の1月の寒さの中で、気を引き締めます。
現在「ぐるなび仕入れモール」への出店準備中です。
カード決済の契約に約1ヶ月掛かるとの事なので、
3月位には開店出来ると思います。