寒い二月の初め

写真は寒い日曜日の朝、
ご近所の庭先で見かけた木蓮のつぼみです。
月も変わり、いよいよ二月です。
「ニッパチ」という言葉がある通り、一年の中でも
もっとも荷動きの悪い月の一つでもあります。
そんな中でも、二月初日から大口ではないですが
数々のご注文を頂戴しました。ありがたやありがたや!
売れ筋の商品は何かと申しますと、
魚種としてはやはり「メバチマグロ」です。
天然本鮪や天然南鮪は確かに味も良いですが、
少々高級ではあります。
キロ単価で比べると、メバチマグロの製品単価は
キロ2〜3,000円台が主体です。
かたや天然本鮪や天然南鮪の製品単価は
4〜5,000円台から数万円台まであります。
オミクロン株の大流行によりまん延等防止措置が
全国に出ている中では、飲食店も営業時間の短縮を
余儀無くされています。
そんな中でも、やっぱり美味しいマグロが食べたい。
お客様からの注文が、価格的にメリットがある
メバチマグロの中トロサクや縮みの天身等に集まっています。

現在の市場のセリの相場は、
大バチの下値キロ950円〜1,000円です。
2月1日に焼津で行われた日本船の冷凍マグロ入札相場も
熱水のバチ40上がキロ1,081円と高値が出ています。
昨年からの冷凍マグロの搬入減が原因の相場高が、
今年も続いています。

この際発想を変えて、値段の安さだけを追いかけるのではなく
あくまで品質ありきという目線で商品作りを心がけるしかありません。
セリの下値以下の大バチは手に入れる事が出来ません。
現状はどこを探しても、安いマグロは存在しないのです。
世界的な燃料の高騰や、社会情勢の不安定な要素もあります。
冷凍マグロの相場が急激に値下がりすることは、
今のところあまり考えられません。

ないものをいつまでも追いかけるよりも、
目の前にあって手に入るマグロを
「今」の相場感で商品作りする。
来る春の訪れに向けてひっそりと準備する
木蓮のつぼみのように、
この寒い、かつ売れない二月こそ大切だと考えます。

「ぐるなび仕入れモール」の出品アイテムも、
全て入力が終わりました。
これから運営サイドのチェックが入ります。
また新たな出会いを期待しています。