単価上昇の一年

写真はウチの社長が送ってくれた
「清水港から見た富士山」です。
朝日を浴びて、これこそ文字通り
「赤富士」ですね。
これは縁起が良いのが撮れたという事で
送ってくれたのでしょう。
ありがたくブログに使わせて頂きます。

私は静岡市場、社長は清水市場と
二人で手分けして毎朝マグロを仕入れています。
水深が深い清水港は国際的な貿易港です。
コンテナ船や超低温の大型運搬船も寄港出来るため
興津や袖師埠頭では冷凍マグロの水揚げも
盛んに行われています。
JR清水駅のすぐ裏手の島崎町では、
地方卸売市場の「清水魚」さんが
近海の生魚や冷凍マグロのせりも行なっています。
ウチの社長はこちらのセリに参加しています。
非常に歴史のある市場で、昔は近海の本マグロの
全国への発送拠点だったそうです。
長年冷凍マグロの水揚げ基地である為、
街中には昔ながらの魚屋さんが結構な数存在しています。
そんなマグロの扱いに長けた魚屋さん向けに、
いまも主に冷凍マグロのセリが行われています。
小さめのマグロ主体ですが特殊漁場物等出物も有るので、
社長が通っているという訳です。

話は変わりますが、日経新聞の報道によりますと
昨年の東京都中央卸売市場の取り扱い高について
「入荷落ち込んだにもかかわらず、単価上昇につき
取扱高は5年ぶりに増加した」とのことです。
「マグロはコロナ禍で外国人の船員が確保出来ず、
水揚げ量が減った。
高単価の本鮪漁に人手を回した漁業者も目立った。
特に冷凍メバチマグロは取扱量が前年比二割減少し、
その反面単価は22%値上がりした」とのこと。
まさに私が一年を通じて感じてきた事の結果が
いとも簡単にまとめられていました。

単価が上昇する理由としては
①供給が減った
②需要が強まった
上記二つの要素が考えられます。
今回はあきらかに①の部分が大きいと思います。
②の需要についてはコロナ禍で大きく落ち込みましたので。
まさに「無い物相場」で単価が上昇し続けた一年でした。

さて今年の冷凍マグロの相場はどうなるか?
断定は出来ませんが入荷量は少しづつ増えると思います。
問題なのが世界の情勢不安と燃料価格の高騰です。
燃料代が高騰を続ければ、
それはそのまま魚価に跳ね返ってきます。
「良い商品を適正価格で販売する」
商売の王道を全うするしかないですね。

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