季節の変わり目

写真は、先日亡くなった愛猫の棺に入れた花束です。
我が家の雌猫は14歳、腎不全で亡くなりました。
猫は砂漠地方が原産で、少ない水分を大切に使うように
腎臓の機能が非常に優れているそうです。
腎臓を酷使する分、腎機能が低下しまうそうで
猫の死因の上位に上げられています。

昨年、猫の腎機能の改善に有効な研究に対して
募金を募ったところ、直ぐに何億円も寄付が集まったと
いう報道を目にしました。
残念ですがうちの子には間に合いませんでした。
でもそれくらい、猫を飼っている方からすれば
腎不全というのは切実な問題なのです。

人間は腎臓病になると「人工透析」を行って
血液をろ過します。私の父もよく透析のお世話に
なっていました。
透析が終わった後は、非常に疲れるようで
とても機嫌が悪かったそうです。

猫は「皮下点滴」といって血管ではなく皮膚の中に
針を刺し、体内の水分を増やします。
こうすることでおしっこの量を増やして
体内で出来た不純物の排出量を増やします。
通常3~4回のおしっこの回数が、最後の方は
20回近くまで増えました。
歯も悪く治療も出来ない為、最後は食べれなくなり
急速に痩せていき、力尽きました。

猫の14歳といえば、長生きなほうです。
天寿を全うさせることが出来たかなあと思う反面、
人間でいえば中学生の女の子を亡くしたと思えば
やはり悲しみは尽きることが有りません。
あの子がもうこれ以上苦しまなくて良いことだけは、
良かったなあと心からそう思います。