円安の影響

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まり、
早三週間が過ぎようとしています。
このような不安定な世界情勢において、
よく言われるのが「有事の時のドル買い」です。
特にガソリンなどの燃料の国際的取引においては
基本的にドルが使われる為、その重要度も増しています。
3月15日現在、1ドル=118円と円安傾向が続いています。

我々の冷凍マグロ業界にも影響が有ります。
まずは、まぐろ漁船の燃料である重油の値段が高騰しています。
これはそのまま漁船の損益に直結しますので、
魚価が低迷したままでは出漁をためらう船主も出て来そうです。
今すぐにではありませんが、半年後位から必ず魚価に反映されてくるはずです。
これは内貨(国内貨物=日本船の漁獲物)も
外貨(国外貨物=外国船籍の漁獲物)も同じく影響を受けます。

更に、主に清水港で水揚げされる外貨は
為替の影響をもろに受けることになります。
通常円安に振れると円の価値が相対的に下がるわけですから、
輸出に有利で輸入は不利になります。
(同じ品物を仕入れるのに、余計に円が必要になるということです)
また冷凍マグロの「一船買い」というまるごと買い付けるシステムでは、
単価は基本的に「円」表記で行われます。
円の単位で「バチ40上サイズがキロ〇〇円」というのが世界標準なのです。
船主側は魚の代金を円で支払いを受ける為、
円安の状態ではドルなどに両替した場合に手取り金額が減ることになります。
二重三重の意味で、円安は冷凍マグロの仕入れには悪影響をもたらします。
やれやれ、いったいどうなることやら。
唯一の朗報は「まん防」解除でしょうか?
とにかく街角景気の回復を、切に願うしだいです。

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