2022年の春

静岡地方気象台は3月21日の午前、
ソメイヨシノの開花を発表しました。
平年より3日早く、去年より1日遅い観測だそうです。
これから1週間から10日くらいかけて、満開を迎えます。
いよいよ静岡にも本格的な春がやって来ました。

ただ今年はロシアによるウクライナ侵略をきっかけとした
社会情勢の不安が、ここ日本にも様々な影響を
与えようとしています。

こと私の取り扱う冷凍マグロを始めとする水産物も
輸入品が多い為、影響が多々あります。
イカやアナゴなどすしネタの定番の魚介類が
深刻な不漁で仕入値が上昇しています。
3月22日付けの日本経済新聞の記事では、
「すし店、イカの仕入値5倍」とのことです。
ウクライナに侵攻したロシアへの経済制裁が
日本の食卓に影響を及ぼす可能性も大いにあります。
ロシアからの水産物輸入額は全体の一割弱有り、
約1,380億円。そのうちカニ380億円、ウニ100億円。
この流通が止まると、価格は跳ね上がりそうです。

冷凍マグロの相場動向はと申しますと、
冷凍メバチやキハダの赤身商材の搬入数量は
それほど多くなく、燃料の原油高騰の影響もあり
「もちあい」高値安定の状態が続いています。
蓄養の本鮪などのトロ商材は、新物の値決めが
高くなった為、今年は値上がりが予想されます。
例年のことながら、大手スーパーや量販店や回転寿司チェーンは
その都度割安なマグロを探しながら販売していくと思われます。
まん防の全国的な解除が需要を生むことで、
更なる食品やさまざまな商材の値上がりに拍車を掛けそうです。
2022年の春は、これまで以上に大変な季節となりそうです。


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