1ケースの重み

今回の写真は、もうすぐ伐採される事が決まっている
自宅近くの公園にある桜の木です。
先日ネットニュースの地方版でこの伐採の事を知り、
雨あがりの散歩途中に撮影してきました。

「樹木医の診断の結果、倒木の恐れが有る為
4月以降に伐採の予定です」との掲示がありました。
この公園は遊具も有る為、子供達のかっこうの遊び場です。
遊具の横に有る古い桜の木ですから、
万が一の事を考えての伐採という事なのでしょう。
こうやって花を付けた姿を見るのも
これで最後かと思い、撮影しました。

実はこの公園で、我が家の最初の猫を保護したんです。
今からもう15年も前の事です。
そんな個人的に思い入れのある公園だけに
老木とはいえ、そんな思い出まで切り取られるかのようで
少し切ない気持ちがしました。

さてここからは仕事の話です。
先月新たに登録したネット販売サイトで、
ようやく1つ注文を頂戴しました。
けっこう時間がかかりましたが、
先月まで全国で営業自粛が続いていましたから
仕方がありません。そんな中で
たったひとつの注文を頂くことがどれだけ大変なことか。
自社のネットショップでの販売経験があるからこそ
今は身に染みてよく分かります。

以前勤めていた会社で、とても印象的な光景があります。
「は?今日はたった1ケースでいいの?もっと売れよ!」
営業マンとお客様との電話でのやりとりです。
細かな説明は省きますが、今から思えば
そのたった1ケースを売ることがどれだけ大変なことか
身をもって体験しているだけに
決して今はそんな言葉は言えないなと思ってしまいます。

どんな商売も、最初は1つから始まります。
最初からドカーンと大当たりするなんて
そんなのはフィクションの世界での出来事です。
最少単位の1ケースの販売。
繰り返しご注文頂くことで、どんどん数が増えて行きます。
特に私の扱う食料品は、少子高齢化の中では
どんどん右肩上がりに数量が増えるという事は
ほとんどあり得ません。
そんな中で品物が売れていくというのは、
やはり商品が良くて価値が有るからだと思います。

創業から10年でほとんどの会社はつぶれてしまうと
以前読んだことがあります。
不断の努力で、そんなジンクスを吹き飛ばす。
そんな会社と自分で有りたい。
家族(と猫たち)を食べさせていかなければなりませんしね!
今日は市場休みで、原魚加工の日です。
GWの連休に向けて赤身のサクを切ります。

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