案の定、不安が的中しました。
GW連休前の冷凍マグロ市場相場は、
ここに来て相場が更に上昇してしまいました。
スソ物は、ほぼ限りなくキロ1,000円近くへ。
縮み赤身はもちろんそれより上。
縮み脂はもちろん更に上へ。
このあたりのいわゆる「上物」の引き合いが
とても強くなってきています。

値上がりの理由はとてもシンプルです。
需要が供給を上回っているからです。

全国的に「まん延等防止措置」が
解除されてからというもの、
各地の飲食店は息を吹き返すかのように
営業を再開しました。
観光地は徐々に観光客が増えて、
宿泊施設は稼働率が上がって来ているそうです。
そんな需要の集まりが、納品業者への注文に繋がり
注文増で仕入れ意欲が高まっています。
特に今まで本当に動きが鈍かった「上物」に
このように引き合いが強くなっていると推測されます。

供給については、この３月〜４月は
ひさかたぶりに運搬船の入港が重なり
ある程度の搬入量がありました。
ところが前半部分はすぐに完売状態に。
後半部分は先週〜今週にかけて連日水揚げ中。
後半部分の水揚げした冷凍マグロは、
通関の関係であと最低１〜2週間は出荷出来ません。
よって、需要が高まっているにもかかわらず
売る魚があまり増えないというのが
現在の状況なのです。

いずれにせよ、コロナは無くなりはしないが
弱毒化しているのは間違いないと思われます。
本格的な景気回復を望みますが、
やはり世界情勢不安と円安は影響がこれからも
続くと思われます。
やれやれ、新年度早々から
今年もまた大変な年と思わせる出来事ばかりです。
しぶとく生き残りを目指します。

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