良い品を割安で

今日の写真は、先日仕入れたメバチマグロの
尾っぽです。
冷凍マグロのセリ場では、
毎日このように尾部を電動のこぎりで切って、
解凍したものを見本として並べてくれます。

この「解凍した尾部」を一本一本細かく
その品質をチェックし、せり前に
自分なりに値段を下付けします。
そして買い付けをお願いしている仲買さんに
「〇〇番をキロ〇〇円で買いたい」と伝えます。
私の方としては
「このマグロをキロ〇〇円で買って加工したら、
製品としてキロ〇〇円で売れる」
という実績と予測をもとに、
あくまで絶対値としての価格評価基準で、
毎日並ぶ冷凍マグロを値付けしています。

それに対して、仲買さんは
「今日、このマグロはいくらでなら買えるか」
というその日の相場感覚で値付けをしてくれます。
「今日はもう少し高いのでは?」
「今日はもっと安くなるかも?」
という仲買さんの目線というフィルターを通して、
二人の目線を合わせていきます。

その上でセリに臨みます。
他の方に高く買われる事も多々ありますし、
逆に思いのほかスムーズに沢山買える時もあります。
それがその日の相場だからと受け入れるしかありません。

仕入れる側としては、いくらものが良くても
やはり高くてはあまり売れません。
「良い品物が他社より割安」だからこそ
お客様に弊社の商品を選んで頂けます。
冷凍マグロの製品は、日本中どこでも流通している
ごくありふれた商品です。
だからこそ「良い物が割安」でなければ
誰も振り向いてはくれません。
特に弊社のような、中小零細業者ではなおさらです。

ではどうすれば他社より割安に販売出来るのか?
企業努力、すなわちイノベーション(技術革新)です。
全く新しい商品という物は、なかなか生まれません。
ただ加工のやり方や細かな部分で、
まだまだ改善出来る部分は存在するはずです。

あとはやはり当然ですが「利は元に有り」。
仕入れが安い事が大前提となります。
仕入れ・加工・販売のうちの前二つがいかに大切か、
身をもって痛感しているからこそ
毎朝早起きして、セリ場でマグロを下付けしているのです。

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