農水省が3月末に、今年1月の水産物流通調査の
結果を発表しました。
そのうちの「冷凍水産物在庫量」によりますと、
冷凍メバチマグロの1月末在庫は
前月に比べて「15%減」
前年同月に比べて「36%の大幅減」となったとの事です。
昨年7月から今年1月迄、連続して
入荷より出荷の方が多い「出庫超」の状態が続いている
という事のようです。
今は5月ですので、この統計の数値からは
もう4ヶ月も経っています。
今現在どうなっているかは、もう少し経たないと
正確なところは分かりません。
市場のセリ場に買い付けに日々通う者として、
肌感覚で言いますと
(市場の入荷量)=(日本への搬入量)
基本的に上記のように感じます。
どういうことかと申しますと、
荷主(大手水産会社や産地問屋)と
各市場(の担当者)との間で、密に連絡を取り合いながら
市場のセリの本数をコントロールしているという事です。
セリ値は基本的に需要と供給の関係で決まります。
荷主は漁船から仕入れたマグロを、
少しでも高く売りたい。
市場は仲買人や買い付け業者の需要を
十分把握されていますから、
どれくらいの数量(本数)が今のセリに適しているか
おおよその数字を感覚として掴んでいます。
日本への搬入量が激増すれば、多少市場でダブついても
大量に出荷するしかありません。
しかし現状のようなあまり搬入量が多くない場合は、
具体的にどの曜日に、何本位セリにかけるのが
一番良い(全体的に高く販売出来る)のか
調整が必要になってきます。
コロナが落ち着きを見せ始め、三年ぶりに
行動制限なく迎えたこのゴールデンウィーク。
天候にはやや恵まれない日が前半続きましたが、
後半は良い天気になりそうです。
日本国内の景気も、ようやく消費へと
風向きが変わろうとしています。
望むべくはマグロをはじめとする
食材の安定的入荷ですが、
世界情勢や為替変動の影響は長引くと思われます。
あまり多くない流通量のなかでも、
良いものを仕入れて、在庫を確保する。
まずは売るモノがなくては始まりません。
明日から市場は連休です。
しばしリフレッシュして、また頑張ります!
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