一皿100円の呪縛

5月9日に報道された一つのニュース。
私達のような水産物、特に冷凍マグロを扱う
業者にとっては驚くべき内容でした。

回転寿司チェーンの最大手「スシロー」の
運営会社FOOD & LIFE COMPANIESは、
「10月から各店舗毎の最低価格を
税込み120~150円にする」とのことです。

水留社長自ら「100円の呪縛を
自分達で外す判断をした」と語ったそうです。
「原材料の約7割を輸入に頼っているため、
現在の円安環境は厳しい。水産資源の不足や
世界的な物流の滞りも要因だ」
と説明されています。

我々輸入水産物を取り扱う業界に、
共通する今現在の課題の数々。
それをスシローの社長が代弁して下さいました。
もちろん弊社のような零細企業は
直接お取引はございませんが、
それでもこの問題意識は共通するものです。

これは日本国内だけの問題ではありません。
原材料の価格高騰を、商品の単価に
しっかりと上乗せする。
現在の米国のインフレ傾向は、
「原材料の高騰をそのまま価格に転嫁出来ている」
その表れだということです。
ただそれが出来るのは、労働者の賃金も同様に
上昇し、失業率も下がっているからこそ。

同じく9日の日経新聞の報道では、
「3月の日本の実質賃金マイナスに」とあります。
3月は実額の名目賃金が伸びる一方、
資源価格の上昇による物価高の為、
実質賃金は0.2%減少した。
物価高が続けば、4月以降もマイナス圏で推移する
可能性があるとのことです。

今の日本の問題は所得が増えても
社会保障費の負担が重い為、
自由に使える手取りが逆に減っている事です。
いきおい消費にお金が回らず、
デフレ圧力の要因の一つとなってしまっています。

「一皿100円の呪縛」とは、
まさにこのデフレ圧力の事にほかなりません。
原材料の高騰をそのまま商品価格に転嫁して、
スムーズに消費されていく。
それが出来なければ、政府が目指す
デフレからの脱却などできるはずがありません。

あとは政府の政策如何だと考えます。
年金受給世代と現役世代との
「バランスの取れた減税策」が今こそ必要だと考えます。
(財務省に親戚が沢山いるという、岸田総理では
到底無理だと思うと本当に頭が痛いです…。)
様々な問題が浮き彫りになる
非常に重い、ニュースでした。

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