円安=悪?

今回の写真は、先週静岡市場に入荷した
日本近海で漁獲された生の本鮪です。
もちろん天然物です。
確か宮城産だったと思います。
じんわりと脂も乗っていて、
とても美味しそうです!
案の定、先日行ったスーパーで
生の本鮪のサク取りしたものを販売していました。
赤身が100g当たり580円の売価でした。
若干シミが有りましたが、味は良さそうです。
脂が有るところは「中トロ」で別に販売していました。
赤身の値段で脂が差していたサクを、
一つ買えばよかったと反省。
次回に期待します!
そろそろ近海の生マグロの季節ですね。
生カツオも良いなあ。

話題はガラッと変わりますが、
現在の円安傾向について考えます。
米国が自国内のインフレを抑える為に
政策的に利上げを実行してからというもの、
1ドル=110円台➡130円弱にまで
ここ数か月の間に一気に円安が進んで来ました。
弊社の扱う冷凍マグロという食材は、
日本船が漁獲したものもありますが、
現在の主流は「台湾」や「中国」等の外国貨物です。
よって円安に振れると、仕入コストがかさみ
より高い買い物となってしまいます。

私達はつい円安=悪と考えがちです。
確かに輸入においてはマイナス要因です。
逆に、日本国内で生産して海外に輸出する
企業にとっては追い風となります。
日本の製造業復活は、
従業員の給料が増えることにより
より内需の拡大にそのまま繋がります。
そうです。この円安状況が続けば
日本国内での製造回帰の突破口になるのです。

例えばユニクロさんです。
中国加工よりも、現在ではベトナムや
バングラデシュなどアジア各国での製造に
徐々に切り替えています。
なぜなら、安い単価で製造出来る場所を
常に探しているからです。
もはや中国だけが「世界の工場」ではないのです。
もしユニクロさんが、日本国内での製造に切り替えたら
どうなるでしょうか?
円安であればあるほど、輸出競争力は上がります。
何より日本国内に賃金等でお金が落ちます。
中国加工では、利益はすべて現地に落ちてしまいます。

残る問題は、安く生産する為に必要な
電力等のエネルギーを安く確保する事。
これは国の役割です。
答えは簡単です。原発再稼働これしかありません。
新規に原発を作らなくても、
メンテナンス済みの既存の原発は
速やかに動かして電力を確保するべきです。
今回のウクライナ紛争を教訓に、
エネルギー政策の重要性を再認識した次第です。
今こそ政治の決断が求められます。

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