甘々娘

「今日届いたから、今から家に持ってくわ」

社長からのありがたいLINEが届きました。
社長のお知り合いの方から、
毎年お裾分けを頂戴しています。
名前の通り、甘さが格段に違うと
大評判のとうもろこし
その名も「甘々娘」(かんかんむすめ)です。
糖度は18度〜20度位も有り、
そのまま生でも食べることが出来る位だそうです。
コロナ渦以前はよく静岡市の街中、
PARCOの向かいの神社前で、
農家の方が直売されていました。
今もやっているのでしょうか?
確か5本で1,000円位したような…。

とうもろこしは「鮮度が命」です。
買って来たらすぐに食べるのが一番です。
少し置くなら、必ず一度氷水につけて
品温をさげてから冷蔵庫にしまって下さい。
(もちろん水気は切って下さいね)
それでも出来るだけ早く食べてしまうのが
美味しくいただく秘訣です。

収穫したてのとうもろこしは
「熱」を持っています。
この熱が冷めていくと同時に、
甘さも飛んで行きます。
ですから直売所に出すために、
農家の方は明け方から畑に行って
その日に出荷する分を収穫します。

私はマグロ屋に勤める前は、
スーパーの青果部で働いていました。
この時期とうもろこしが入荷すると、
急いで冷蔵庫にしまったものです。
段ボールの箱を触るとじんわりと熱いのです。
まだ少量の入荷で処理が間に合う時は、
氷水につけて品温を下げ、
カゴに開けて水気を切ってから
ラップして陳列していました。
この処理をしないと、みるみるうちに
とうもろこしの先の方の粒から
熱が抜けてしぼんで行きます。
こうなるともう商品価値が下がってしまいます。

とうもろこしの入荷数量が増えて価格が下がると、
曜日市などで「一本100円売り」になります。
商品を出しても出してもすぐに無くなってしまう位、
飛ぶように売れていきました。
賢い主婦のみなさんは、それでもかならず
先っぽの方を少し開いて
「ちゃんと上の方まで実がついているか」
確認されていましたね。さすがです。

そんなことを思い出しながら、
今年初の甘々娘を美味しく頂きました。
社長、ご馳走様でした!