6月の第二週、週明けの月曜日は
あいにくの雨模様からスタートです。
関東甲信越地方は一足先に梅雨入り。
東海地方はまだのようです。

マグロの世界で言いますと、
昔は「五月雨バチ」という言葉が有ったそうです。
例年５月～６月頃は日本近海で
多くのメバチマグロが釣れたとの事。
先週辺りから、佐渡島や北海道などの定置網に
マグロがかかるのが増えて来ました。

産卵時期を迎えた本鮪を、
旋網漁で漁獲したものの水揚げも増えてきます。
動きの素早いマグロは通常では網にはかかりません。
唯一産卵を迎えた時期には、動きを止めるそうです。
日本近海は、世界でも数少ない
本鮪の産卵地の一つなのです。
（願わくば、あまり取り過ぎないように…）

昨日はそんな天然本鮪が
静岡市場にも入荷しました。
写真を撮ろうとしたのですが、
あまりに少ない本数でちょっと
撮影しづらい環境だった為、
今日はパスしました。
（売り子さんがずっと目の前にいるので、
ちょっと写真を撮り辛くて、すみません…）

いずれにしても、これから
日本近海の生マグロ（本鮪、メバチマグロ、キハダ等）の
上場本数が増えてくるのはほぼ間違いありません。
逆に消費面では長雨が続いたり、
台風シーズンになるとなかなかマグロのお刺身の
消費量は増えることは有りません。
どちらかと言えば「供給が増えて消費がやや鈍い」
そういう季節に入っていきます。
マグロを仕入れ・販売される側（業者や店舗）からすれば、
蓄養に天然、生に冷凍と選択肢が増える時期でもあります。
現在冷凍マグロは入荷減により高値が続いていますが、
この状況で少し動きも鈍くなり、
価格も落ち着きを取り戻してくれる事を
願うばかりです。

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