世界的な物価高

6月15日の日経新聞の一面を見て
びっくりしました。
「生活費、一年で一割上昇」
「日米欧 7倍速の物価高」
日米欧30か国の今年4月の生活費は
一年前と比べて9.5%増。上昇ペースは
コロナ禍以前のなんと7倍。
ウクライナ危機に中国のゼロコロナ政策が加わり、
資源高と供給制約が連鎖してコストを押し上げる。
なんとも恐ろしくなる記事です。

また「世界最大のコンテナ港の上海港は
都市封鎖で待機船舶が一時最大約120隻と
通常の2倍になった」との事。
現在様々な商品や資材の物流が
停滞し混乱しています。
米国の西海岸の巨大貿易港と中国の上海港。
世界の二大貿易大国の米中力国で、
コンテナ物流が異常をきたしているからです。

回転寿司業界のトップランナー「スシロー」の
10月からの値上げが先日話題になりましたが、
今度はファストファッションの雄「ユニクロ」が
今年の秋冬物から大幅な値上げとの報道が有りました。
こちらは円安と物流費の高騰の影響をもろに受けた感じです。
今回の急激な円安下では、
「海外で安く生産して、日本国内で販売する」
そんなビジネスモデルが全くもってうまく機能しない。
アパレル各社はこれ幸いと追随するものと見られています。
「あの最大手のユニクロさんだって厳しいから、
ウチだってもちろん厳しいです!」
と値上げに踏み切らざるをえないでしょう。
スシローの時と全く同じ状態ですね。

「ヒト・モノ・カネの自由な動きが支えて来た
低インフレの時代が変わりつつある」
日経は記事の最後でこうまとめています。

なるほど、確かに今私たちは
時代の変わり目に直面しているのだと思います。
この変化の波にどう対応するのか?
特にこの「日本」という国が、
その対応を試されているように思います。

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