冷凍マグロは置いてけぼり?

6月後半から本格的に
近海の生本鮪の入荷が増えました。
続いて南半球からの空輸物、
生の天然南鮪の入荷も始まっています。
このように春先から夏にかけては、
続けて生鮪の入荷が増えて来ます。

こうなってくると、
冷凍マグロの動きが極端に悪くなります。
特にスーパーや量販店等では
単価や利益率の面から
生鮪を優先して販売する事が多いです。
余談ですが、スーパーの鮮魚部にとって
生魚は原価も常に上下し廃棄ロスも有るため、
なかなか利益のコントロールが難しいです。
そんな中、冷凍マグロは単価が一定で
必要な分だけ解凍して販売が出来る為
「利益商材」という側面が強い商材です。
更に「生鮪」というとそれだけで価値があるので、
たとえいくら安く仕入れることが出来たとしても
絶対に冷凍マグロよりも安い単価では販売しません。
これはスーパーの売り場をチェックして、
常に感じている事です。
利益が取れるからこそ、生マグロを優先して販売するんです。

ただ生マグロには「鮮度劣化するまでに売り切らねば」
という側面もあります。
販売力のある店舗ならまだしも、
小さな店舗では何十キロもの販売は到底無理です。
せっかく割安に仕入れる事が出来たのに、
沢山廃棄処分すれば元も子もないですよね。

そこでやはり冷凍マグロの出番なのです。
使いたい分だけ解凍することで、
廃棄ロスを少なくする事が可能です。
またサクや板取りといった形態であれば、
追加で解凍することもさほど苦では有りません。
さすがに大きいブロックですと、
解凍に時間も掛かりますしその後の処理、
サク取り等に手間がかかりますが…。

そんなこんなで生鮪の入荷が多いからといって、
全く冷凍マグロが売れないというわけではありません。
コンスタントに販売して下さるお客様も
数多くいらっしゃいます。
弊社がこうして10年以上も商売を続けていられるのも、
やはり冷凍マグロに特化しているからだと思います。
いつもご贔屓にして下さるお客様が多く居て下さる。
本当にありがたいです。
今後とも宜しくお願い致します!

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