マグロ業界に相次ぐ異変

何とも物騒なタイトルですが、
冷凍マグロの流通に携わる者として
どうしても気になる記事が業界紙面を
賑わしていました。

弊社は年商数億円という、冷凍マグロ業界では
拭けば飛ぶような存在です。
そんな弊社ですら、ここのところの
仕入れ価格の上昇は非常に経営的に苦しいです。
業界大手の商社系の一船買業者や産地問屋の
詳しい経営内容等は知る由もありません。
ただ業界全体としてみれば、
第一に仕入れ面での「浜値の高騰」と
第二に販売面での「コロナ禍による販売数量の減少」と
共にマイナス面ばかりが目立ちます。
私が日々接する事が出来るのは、
市場の入荷状況やセリ値の推移です。
スソ値=安物ばかりが値上がりし、
上物はあまり伸びない事を考えると、
順風満帆とは言えないだろうとは推測します。

冷凍マグロ業界で一番問題なのは、
なかなか末端での流通価格にまで
卸問屋の仕入れ価格の上昇分が転嫁出来ていない点です。
それでも徐々にですが定番価格は上昇傾向ですし、
春口には回転寿司チェーン最大手のスシローが
ついに10月から「マグロ赤身一皿を150円に値上げする」
とのアナウンスがありました。

ただ競争は冷凍マグロ業界内だけではないのです。
生マグロの流通が活発になり、世界中から
日本に生マグロが空輸される時代になりました。
生マグロが潤沢に入荷すると、セリ残りが発生し
価格の値下げが水面化で行われます。
生マグロは早めに使い切らなければならない為、
安い生マグロは冷凍マグロの最大のライバルとも言えます。
そう冷凍マグロは他の食材との競合関係にあるのです。

では今後どうあるべきか?
「いかに冷凍マグロのファンを増やすか」
にかかっていると思います。
冷凍にしかないメリットとは何か?
扱いにくいと敬遠している方に、
いかに解凍方法や食べ方を提案していくのか?
微力ながら、今後もこのブログ等で
発信を続けていきます。

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