9月の展望

写真は天然南鮪の尾のスライスです。
8月末に、セリ場で仕入れました。
縮み加減は弱いですが、脂はたっぷりと
のっています。食べると絶対に旨い筈。
月末に良い買い物が出来ました。

さて9月の展望です。
清水港に入港予定の運搬船は、
いまのところ二隻のみです。
それも9月の後半です。
①MEITA MARU 2,500トン(インド洋)
②TENHO MARU 2,200トン(太平洋)
プラス8月からの繰り越しの運搬船が二隻。
③24大盛丸 8/29現在 残1,851トン(大西洋)
④YACHIYO  同   残4,037トン(インド洋)
以上合計4隻 約1万トンの搬入数量となります。
この数字では、とても搬入量が多いとは言えません。
ということは、値段が下がる要素は
全く無いと言えるでしょう。
浜相場(水揚げ相場)は良くて横ばい。
逆に小さなサイズのマグロは、
今後更にもう一段値段が上がると見ている
業者さんも多いようです。

いずれにせよ、魚価が高いという事は
加工した製品の単価も高くなります。
当然、販売数量は落ちます。
原魚加工を生業とされているところは、
本当に死活問題です。
仕事が常に薄いわけですから。
加工場は常に稼働させなければ、
コストばかりがかさみ返済計画にも
支障を来たすことにもなりかねません。

また魚価が高いことで苦しんでおられるのが、
「ネギトロ」や「切り落とし」等を製造している
マグロ加工品の製造業者さんです。
弊社も原魚加工をする際に出来る、
「シミ」「キズ」部分や細かい端材等を
昔からお付き合いの有る加工業者さんへ
販売させて頂いています。
原魚が高騰している為、それらの商材の単価も
一律に見直さざるを得ず、値上げをさせて頂きました。
安かった原料が、ひどい場合は
2倍位の単価になってしまいました。
しかしスーパーや量販店での販売価格は、
それほど上昇しているようには思えません。
きっと苦しい状況が続いているのだと
推測します。

のっけから暗い展望ばかりですが、
世界を見渡せばそれでも日本は恵まれているほうです。
ヨーロッパや中国では、猛暑や干ばつ。
パキスタンは国土の半分以上が水に浸かる水害。
資源の高騰により、ヨーロッパこの冬の光熱費は
更に割高になるそうです。
天候不順やウクライナ危機により、
世界中で小麦をはじめとする「穀物」の争奪戦が
はじまりそうな気配です。

日本国内はと言えば、今年は適度に雨が降り
農作物の生育はとても順調です。
昨年秋、北海道が天候不順に見舞われて
玉ねぎとじゃがいもが不作となり
最近まで高値が続いていました。
それも新物の入荷が潤沢となり、
価格も落ち着きました。

日本は非常にラッキーなんです。
今ここで頑張らないでどうする!
様々な困難は有りますが、
美味しい物をありがたく頂いて、
毎日を前向きに楽しく暮らしていきたい。
これが私の九月の展望です。
今月も宜しくお願い致します!

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