トロの味わいの違い

今回の写真は見るからに美味しそうな、
マグロの中トロのお刺身です。
昨日、美味しく頂きました。

ここでクエスチョン。
これは何マグロでしょうか?
この写真だけで分かる貴方は、
きっとマグロ通ですね?

ではその答えは(ジャーン!)
「天然南鮪」と「メバチマグロ」です!
向かって左側と中央の列が天然南鮪。
右側の一列がメバチマグロです。
どちらも背の皮身部分の中トロです。
今回はこの二種類の天然物の
「中トロ味比べ」となりました。

まずは「天然南鮪」の中トロです。
原魚は80〜100kg位の大型魚。
アフリカ大陸最南端のケープ沖で漁獲されたもの。
さて、そのお味は?
口に入れた途端、舌の上でとろけるような感じです。
魚体が大きい為、筋も強いのですが
食べると筋が全く気になりません。
よく南鮪のトロは「甘みがある」と
表現されますが、まさに言い得て妙です。
高緯度の冷たい漁場のマグロ特有の、
脂がぎゅっと詰まった感じがします。
お寿司屋さんが好まれるのもよく分かります。
酢飯との相性は、絶対に抜群だと思います。
そんなお味の「天然南鮪」の中トロです。

お次は「メバチマグロ」の中トロです。
こちらも今回は負けてはいません。
前日の脂カワラ加工の時に、
ウチの社長が血合ぎしの良い部分を
一サク準備してくれていました。
今回の加工したメバチは、良脂が多く
少々抜きん出た良い脂の乗り方でした。
そのお味は、ちょっとメバチとは思えない位に
きめの細かい深い脂でした。
血合に近い部分なので、繊維がしっかりとしていて
歯ごたえもとても良い。
本鮪や南鮪と比べると、割とあっさりとしている。
それが一般的なメバチの中トロの食味ですが、
今回のものは良い意味で予想を裏切られました。
南鮪も美味いが、メバチの良品もなかなか。
負けてはいませんよ。
そういう一本勝負でした。

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