何とも挑戦的なタイトルですが、
ある意味本当です（笑）。

冷凍マグロが多い時は数百本も並ぶ市場。
東京の豊洲や、神奈川の三崎でも。
そしてここ静岡市場でも、競りが始まる
はるか前から仲卸や問屋の目利きの皆さんが
今日のマグロを一本一本品定めされています。
毎日同じように繰り返していますから、
もちろん目が肥えていますし、
相場も熟知されています。

かたや競り人のほうも必ず事前に
マグロの下付け評価を行っています。
それをきちんと書き留めて置いて、
競りの間はそれを見ながら進めていくのです。
競り人が自分の目線で「〇〇番は〇〇円」と
既に評価しているわけです。
それに対して、見合う値段を出せば
見事落札という訳です。

ですが、そこで同じ値段を出した人がもう一人
いや更にもう一人居たとします。

さあどうする？

競り人はしばらく見ていますが
もし誰かがその上を突けば見事落札です。
しかし誰も値段を出さないとなると、
競り人の計らいで「ジャンケン大会」となります。

「ジャンケンなの？」と思われる方も
いらっしゃると思いますが、
これはある意味で公平です。
「もっと高くは流石に買えないな」と皆が思うなら
それがその日の「相場」です。
誰も同じ値段で買いたい訳ですから、
此処はひとつジャンケンで勝負をつけましょう。
何となく相性も有りそうなんですが、
とにかくあとは時の運。
買えたらラッキー、買えなかったらまた次回に。
それ位の気持ちで望むのが一番です。

ついつい私は負けるたびにやっきりしてますが！
「やっきり」とは静岡弁でイライラするという感じでしょうか？
うーん、私はまだまだ人生修行が足りませんな！

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