受難続きのマグロ業界

思えばこの数年間、マグロ業界はずっと受難続きです。
時系列で振り返ってみますと、

1.新型コロナの流行により、上物の主要な得意先である
「飲食店」や「ホテル・旅館」からの注文が激減。
豊洲市場を始め、各地の市場ではセリ値が伸びず
船主側の手取りは極端に減りました。

2.輸入冷凍マグロの主力である台湾船は、
船員の殆どをインドネシアで調達していました。
コロナ渦で船員が集まらず、浜値も上がらない為
漁に出ない船や、人員不足で漁に出れない船が増えました。

3.今年に入ってからのウクライナ危機により、
燃料価格が世界的に高騰。遠洋延縄漁船も重油高により
経費の大幅増に見舞われました。
ようやくコロナ渦が落ち着き、販売も回復傾向に。
ところが今度はマグロの入荷がまとまらず、
相場高の傾向が顕著になって来ました。

4.その後も冷凍マグロの搬入量は回復せず、
赤身もトロも高値安定が続いています。
10月に入り、国内旅行や移動の機会も増えて
飲食店やホテル・旅館向けの商材の引き合いも
強くなって来ました。
年末商戦に向けて、脂物を確保しようとする動きも
見られるようです。

コロナ禍のマグロ業界に対する影響は、
注文の激減から始まり、次には入荷減。
ようやく販売が回復したと思ったら、
国際的な政情不安により
燃料費の高騰と円安のダブルショック。
とにかく良い材料が見つかりません。
特に安い原料を元に加工していた加工筋や
ネギトロ・切り落とし等の加工品の製造メーカーが
逆風にさらされています。

この環境は今すぐに変化するとも思えません。
ここはじっと耐えて、現在の魚価で
しっかりと利益が出せるように
経営環境を整えるしかありません。
ただ、特にマグロ加工品の末端販売価格は
思うように値上がりはしていないのが現状です。
マグロ業界の受難の時期は、
まだまだ続きそうです。

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