写真は祝日前の11月2日(水)の
静岡市場のセリ場の様子です。
通常は水曜日はお休みが多いのですが、
この日は月初でなおかつ翌日が祝日。
セリ人と各荷主の思惑が交錯し、
何と久しぶりの大量入荷と相成りました。
セリ場で何処からとも聞こえて来た呟き。
「焼津の人間、ほぼ全員来てるんじゃね?」
という一言が、全てを物語っているようです。
(多分、焼津港で行われる日本船の入札の
常連の方が全て揃っているという意味だと思います)
そんなことも知らず
いつもの水曜日のつもりで、
セリ場に向かった私。
いつもより二列多く並ぶマグロの姿を
遠目に確認し「うわっ、やばい!」
急いで下付けやらないと、
とても全部見切れません。
こちらが必要な魚種・サイズ・品質のマグロのみ
ピックアップ下付けしていけば本数も減るので
早く作業も終わります。
しかし、私は基本的に自分が買わないマグロも
出来るだけ下付けするように心がけています。
だってもしそのマグロが必要になった場合、
今の相場を即答出来るようにしたいからです。
また安値(スソ物)から高値のものまで、
満遍なく自分なりに一度下付けをしておく事で、
自分以外の方々の「相場感」が何となく
感じられる様になるのです。
例えば、魚屋さんは基本的に小さめを好むとか。
脂と色、そして触って身の質まで確認しているとか。
各仲卸さんもそれぞれ好みが微妙に異なるなとか。
いつもあそことあそこがジャンケンになるなとか。
自分が買わないマグロでも、それがどんな方に
買われていくのか。
それを見ていくだけでも、とても勉強になります。
さあとにかく一本一本下付け開始です。
自分だけしか読めないような汚い字で、
簡略しながらどんどんやっていきます。
いつもの事ですが、たいていの場合
最初にウチに来るかな?と思ったマグロが
やはりセリで落ちる事が多いです。
逆は殆どありません。
さて本日の結果はいかに?
残念ながらこういう時は、
あまり買えないことが多いです。
大量入荷だから安く買えるかもと、
ついつい厳しめに値段を付けるからです。
でもセリは毎日が勝負ですから、買えない時は
次の運を貯めていると考えるようにしています。
寂しい市場より大量入荷の方が
絶対に良いですから、次のチャンスに期待です!
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