土曜日の来客

通常土曜日の仕事は半ドン。
いわゆる「あがりじまい」というやつです。
でも12月最初の土曜日は事前に取材の為、
事務所来訪の予約を頂いていました。
それもなんと22歳のお若い女性です!
社長も私も少しドキドキしながら
到着をお待ちしてました。
ウチの事務所はちょっと分かりにくいので
建物の外で待っていたのですが、
しばし行き違いでようやく発見。
ようこそです!

きっかけは先方からのお電話でした。
静岡市が主催する「しずおか教師塾」の塾生さんです。
静岡市の小学校教員を目指す人のための講座の一環として
各自が静岡にまつわる、さまざまな産物をテーマに
調べて発表するのだそうです。
彼女は「マグロ」をテーマに選びました。
ネットでいろいろと検索するうちに
弊社のホームページに辿り着いたという訳です。
毎日マグロにまつわるブログを書いてると、
こういう事が起きるのですね。
「取材をさせてほしいです」との事でしたので、
「はい、喜んで!」とお受けした次第です。

彼女なりに色々と調べてきたらしく、
「なぜ清水港のマグロの水揚げ量が減っているのか?」
というとても鋭い質問を受けました。

考えてみると確かに
ウチの社長が昔、水揚げの現場にいた頃や、
私が同じく現場にいた頃と比べると、
明らかに水揚げの量は減っています。
それには様々な理由があります。

①冷凍マグロの日本への搬入経路の多様化
数千トン級の大型冷凍運搬船での搬入が主ですが、
超低温コンテナの普及により冷凍庫へそのまま運ばれて
入庫するパターンが増えた。コンテナ船の場合、
横浜港のコンテナヤード経由が多いと思います。

②原産国(主に中国、韓国)での現地加工の増加
中国と韓国には、日本とほとんど同じような
冷凍マグロの加工場がかなりの数有ります。
国策として様々な補助金等の政策もあり、
(現地で加工→製品で日本に輸出する)
というパターンが増えました。
主にバチ40下、キハダ各サイズです。
バチ40上のみ脂が絡む可能性が有るため、
丸魚のまま日本で水揚げされて
市場でセリにかけられるという訳です。
実際に清水と焼津(大井川)近辺の超低温冷凍庫には
沢山の海外製品が入庫されているそうです。
日本の加工業者の仕事が、少ない筈ですね。

③雑物(カジキ他)の現地流通
日本に持ってくると運賃がかさむ為、
台湾の高雄港など水揚げ地でそのまま販売され
流通していく事が増えました。
またインドネシアや東南アジア諸国でも、
原魚加工され製品化されて輸入するという
パターンも数多いそうです。
これら①②③が主な理由だと考えています。

彼女の質問から、私と社長も
冷凍マグロの流通の変化について
とても考えさせられる1日となりました。

わざわざお越し頂き、有難うございました。
見事先生になられた暁には、
ぜひまた顔を見せて下さいね!
頑張って下さい!
若い女性に元気を頂いた土曜日でした。

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