天然物の難しさ

写真は天然本鮪の中トロ短柵です。
アイルランド産の本鮪は、
極寒の荒れた海で漁獲された
一級品です。
天然物の中でも最上級の本鮪ゆえに
どうしても高単価になってしまいます。
少しでも使いやすくと考え、
通常のサクの長さの半分の8cmの短柵としました。
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蓄養物が多く出回っている現在、
天然物は値段が伸びず苦戦しています。
理由は脂の乗り方の基準が、
蓄養物に準じてしまったからではないか。
そう考えています。
人工的に餌を与えて太らせた蓄養物と、
自然に海で泳いでいる天然物。
それらが同じであるはずがありません。
天然物にはガリ(脂の無いガリガリという意味)から
まるまると太った物までさまざまです。
かたや蓄養物はみな脂があります。
生簀の中をずっとぐるぐる回って、
餌は常に豊富に有る訳ですから。

蓄養物のマグロがすっかり定着した現代、
天然物は販売が難しい。
特に脂物はなおさらです。
お客様の叱咤激励を胸に、
今後もより良い商品作りに励みます。

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