写真は静岡市場の風景です。
「あれ、セリ場って何処に有るの？」
はい、実はこのパーテーション（仕切り）の
中がセリ場なんです。
冬場は気温が低いのでパーテーション無しで
冷凍マグロが沢山並ぶ姿が一目瞭然です。
春になり気温が上昇してくると、
そのままではマグロがとけてしまいます。
そこで有る時期からこのように
パーテーションで空間を区切って
業務用の大型エアコンを何台も回して
マグロがとけないように室内全体を
冷やしているのです。

ちょうどこの４月頃から
このように完全封鎖となります。
中は大体13～4℃位。
夏場でも半袖では寒くて
とても長くは居れません。
真夏の熱帯夜明けの朝なんかは
中に入ると一瞬涼しいと感じますが、
５分も居ると寒くて出たくなります。
真夏でも上着が必須の
冷凍マグロのセリ場です。

この売り場の温度管理のおかげで、
冷凍マグロをあまり解凍が進まない状態で
仕入れる事が出来ます。
このまま仲卸さんのトラックで
超低温の冷凍庫まで運んでもらいます。
毎朝８時過ぎには、無事に入庫完了。
脂の乗りや鮮度の良し悪しによって
各グレードに分けて保管。
１〜２トン位ずつまとめて加工しています。

1日数本位しか買えませんが、
それでも毎日コツコツ貯めて行くと
すぐに１トン位は貯まります。
メインの魚種「メバチマグロ」の中でも
歩留まりが良くて加工に向いている
70〜100kgサイズのものを中心に
仕入れているからです。
1本100kgだったら10本あればOKです。
ちなみに仲卸さんや魚屋さんが好まれるのは、
5〜60kg位までのマグロです。
私達加工業者とは棲み分けが
自然と出来ているのも、
何とか継続して仕入が出来る
理由でもあります。

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