4月28日の早朝、市場に出かけると、
何やらいつもと様子が違います。
まず市場の西門の警備員さん。
いつもたいていは一人なのに今日は二人。
どうも入り口の左右で分担している様子。

駐車場に車を止めてセリ場に向かう途中、
仲卸業者さんの売り場を通ります。
今朝は、皆さん本当に「てんてこまい」でした。
売り子さんが右に左に走り回っています。
フォークリフトやターレと呼ばれる
荷車もあちこち動き回っています。
「あーっ、これも一緒に持って行って！」と
大きな声で叫ぶ方まで居ます。
この光景はまるで年末のよう。
翌日からは連休の前半戦がスタート。
コロナ後の久方ぶりの大型連休という事で、
お得意先から仲卸業者さんに注文が
沢山入っているのでしょう。
こんな連休の入り口は久しぶりです。

冷凍マグロのセリ場に到着すると、
これまた沢山のマグロが並んでいます。
こちらも連休前という事で、
大量に上場されています。
ただ天然物なだけに、脂のあるないが
ロットによってはっきりしていました。

仲卸さんと魚屋やさんが欲しいのは、
小さめ（４〜50kg位）で脂が有って、
かつ色目が明るく綺麗で、
身質がもちもちとして水が出ない。
そんなマグロです。
もちろんそんなマグロは10本に１本も
ありませんから、いきおい人気が出て
セリ上がって行きます。

逆に脂の無い赤身のマグロは、
人気が無くてセリになりません。
この両極端な傾向がいよいよはっきりと
してきたのがこの連休前のセリ場です。

この後は土日の連休を挟み、
5月１日と２日が開市日でセリが行われます。
その後はまた三連休です。
1日と２日のセリは、さらにヒートアップしそうな
そんな感じもします。
いよいよ本格的に通常のセリ場に戻った。
そんな市場の光景でした。

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