マグロの種類その③生鮪(輸入)

国産の畜養本鮪が盛んになり、
生の状態での流通が主流の現在。
財務省の輸入貿易統計によると、
生マグロ全体の輸入量が減っていました。
(本鮪)※畜養・天然込の数字です
2018年 5,086トン
2023年 1,876トン(36.8%)
(南鮪)※畜養・天然込の数字です
2018年 1,854トン
2023年 1,227トン(66.1%)
(メバチ)
2018年 3,256トン
2023年  992トン(30.4%)
(キハダ)
2018年 3,320トン
2023年  650トン(19.6%)
まず蓄養本鮪についてですが、
地中海での畜養事業のみだった頃、
シーズン当初は「生」で日本に送っていました。
ある程度出荷した時点で残りを全て凍結。
魚体が大きいのでロインやフィーレに加工。
運搬船やコンテナで日本へ輸入していました。
国産の畜養本鮪事業が盛んとなり、
運賃の高い現在は敢えて海外から
蓄養本鮪を輸入する必要がない。
そういうことだと思います。
次に南鮪に関しても同様です。
畜養南鮪の生は入荷が減り、凍結して輸入。
それに比べて明らかに増えているのが、
「天然」南鮪の「生」での輸入です。
豪州・ニュージーランド産が主体で、
2024年7月現在多い時には
日に2~300本も豊洲市場に入荷しています。
天然物で尚且つ品質差の激しいのが、
天然南鮪の特徴です。
高値はキロ一万円以上も出ますが、
セリ残りも多数ある現状を鑑みると
脂が薄いものが多いのだと思います。
脂の薄いマグロがキロ2,000円以上では
ちょっと高すぎて売れないでしょう。
正味にしてキロ4,000円以上ですから・・・。
総じて「天然物」、特に「生鮪」は
個体差が非常に激しいものです。
入荷も不定期で安定しません。
大量入荷の時も、シケの時もあります。
どちらもある程度は続きがちですので、
値段の上下がはつきものです。
需要と比べて入荷が多ければ、値段は下がる。
入荷が少なければ、値段は上がる
市場で安いものには必ず理由があります。
入荷が多いのか、品物が良くないのか。
常に良品を割安に仕入れるのは、
本当に至難の業です。
そんな経緯から蓄養事業が伸びてきた。
遠く離れた地中海よりも、
日本近海での蓄養なら運搬は簡単ですから。
トロが比較的安価に、かつ安定的に供給出来る。
その入荷の安定さゆえに、価格が伸びない。
そんなジレンマが生まれています。
弊社では生鮪の仕入は一切行っていません。
ですのでえらそうな事は全く言えません。
ただとにかく生鮪オンリーの商いは
仕入販売どちらも大変だろうなと推測します。
ウチはウチの得意分野で頑張るのみです。

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