マグロの生育方法①天然物

今回はマグロの生育方法について。
マグロは魚種やサイズ、漁法と
様々な尺度で分類されます。
生育方法に着目するとと
大きく二つに分かれます。
「天然物」「蓄養物」
今回は「天然物」についてです。
普通に大海原を泳いでいるマグロ達です。
日本近海は本鮪の産卵場もあり、
古くは江戸時代からマグロを食して来ました。
黒潮に乗ってカツオが回遊するように、
マグロもある一定の海域を回遊しています。
その漁場毎に特色が有り、
特定の魚種しかいない海域も有ります。
以下、魚種毎に天然物の特色をまとめます。
【天然本鮪】
写真はアイルランド産天然本鮪です。
丸魚を半分に切った断面です。
中骨の太いこと!
こんなマグロが泳いでいるんですね…。
(主な漁場)太平洋、大西洋、地中海
(産卵場所)日本近海、地中海、メキシコ湾
(特色)
日本近海で産卵後、太平洋を回遊して成長。
地中海で産卵し、大西洋を回遊して成長。
メキシコ湾で産卵し、大西洋を回遊して成長。
それぞれ別のエリアで住み分けているようです。
一番大きくなる魚種です。200kg越えも。
【天然南鮪】
(主な漁場)ケープ、シドニー、南インド
(特色)生物学的には本鮪の亜種。
南半球にのみ生息する。主に高緯度帯を
回遊する。100kgを超すものも。
南半球なので、旬は日本の夏の時期。
【メバチ】
(主な漁場)インド洋、太平洋、大西洋
(特色)熱水・冷水を問わず、世界中の海に
生息する。地中海にはいないようです。
比較的深い海域を好む。
よって延縄漁で水揚げの際、
水圧が掛かる為血が回りやすいとも。
(確かにシミ・血栓が多い)
高緯度帯の漁場では身が締まり、脂も乗る。
魚体は100kgを超すものもあるが、
本鮪ほどには成長しない。
キハダの次に漁獲量が多い。
【キハダ】
(主な漁場)インド洋、太平洋、大西洋
(特色)世界中の海に生息する。
比較的表層部を泳ぐ。
よって旋網に掛かりやすい。
旋網漁ではメバチは殆ど掛からないそうです。
赤身が中心で色目は薄いピンク。
一番漁獲量の多いマグロで、ツナ缶など
刺身用だけでなく様々な用途がある。
【ビンチョウ】
(主な漁場)インド洋、太平洋、大西洋
(特色)マグロの中で一番小型。
大きくても20kg位まで。
身質は柔らかく、白っぽい。
以前は缶詰用の原料が中心だったが、
鮮度の良いものは水揚げ地に近いエリアでは
昔から食されて来た。近年は脂の乗った
「トロビンチョウ」が大人気。
比較的安価な中トロとして、回転寿司や
スーパー・量販店に引っ張りだこに。

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