冷凍マグロのフ・シ・ギ

今日の写真はメバチマグロのスライスです。
これは冷凍マグロの尾を薄く切ったもの。
こういう見本を毎朝何本も見ながら、
冷凍マグロの仕入れを行っています。
今日のマグロは本当に珍しい。
数百本、いや千本の中でやっと数本あるか。
それくらい珍しいマグロなんです。
何がめずらしいのか?
「指で押しても水が全く出ない」
「指で触るともちもちしている」
そういう触感のマグロなんです。
延縄漁は延縄自体が非常に長いので、
マグロが縄に掛かった場所によって
鮮度にばらつきが生じます。
その距離なんと数百キロメートル!
船に近い場所で縄に掛かると、
船上に引き上げすぐに〆処理が出来、
鮮度が良い状態で凍結出来ます。
死後硬直が起きる前に凍結する為、
解凍後にちぢれ(死後硬直)が起きます。
船から遠く離れた場所で縄に掛かると、
船上に引き上げる迄に時間が掛かります。
引き上げた時には既に鮮度が落ちており、
凍結後に解凍してもちぢれは起きない。
このように鮮度の差が非常に激しいのです。
鮮度が良い方が棚持ちも良いので、
基本的に評価が高くなります。
では今回のこのマグロは?
これがよく分からないんです。
漁場なのか、船の処理が影響するのか?
一つだけ言えるのは、ある程度まとまって
上場されるというか、各船ごとに
同じ傾向が見られるということです。
たとえば今回は「台湾/大西洋」という
表記のマグロでした。
通常、各荷主は水揚げ後に「船毎に」
管理をしています。出荷する時は
「〇〇市場に〇〇丸のバチ40上を〇〇本」
このように船毎にロット管理しています。
今回もここまで強いもちもち感はないものの、
似た感触のマグロが数本並んでいました。
もちろん同じ船籍/漁場です。
ご自分で包丁でマグロを捌く、
街の魚屋さんはこういうマグロを
皆さん高く評価されます。
「包丁にくっつく」というやつですね。
今回はお盆のセリ場、それも休み明という事で
あまり赤身のマグロは注目されていませんでした。
みなさん狙うのは「トロ」ですからね。
運良く仕入れることが出来たというわけです。
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「バチ板取(もちもち赤身)」5kg
こちらの商品の原料になります。

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