穏やかな駿河湾と清水港

市場休みの水曜日は、
落ち着いてマグロの加工が出来ます。
市場関係の方はお休みが多いですし、
注文は前日に入っているからです。
昨年からお世話になっている、
飛島地区の加工場さんへ。
今月でちょうど一年になりました。
会社から車で15分位掛かりますが、
作業員さんが多くて仕事がはかどるので
月に数回おじゃましてします。
マグロ製品の質も上がったと思います。
マグロ業界の現在もっぱらの話題は
「冷凍庫が空かない」問題。
もう半年以上この状態が続いています。
要は入荷が潤沢で「倉」が無い。
(業界用語で冷凍庫を倉と言います)
通常の延縄漁船のバチキハダ以外に、
蓄養本鮪、蓄養南鮪が大量に入荷してきます。
主に中国と韓国からですが、現地で加工した
マグロの製品もコンテナ輸送で
定期的に入荷してきます。
延縄漁の冷凍マグロ類だけだった頃と
比べますと、明らかに様変わりしています。
逆に「雑物」と呼ばれるカジキや
その他の漁獲物は台湾や現地で降ろされて
日本国内には入って来なくなりました。
私がこの業界に入った25年位前、
清水港の水揚げの現場では沢山の雑物に
文字通り埋もれていましたが…。
要するにお金になる高級魚ばかりが、
ここ日本に集まって来ている。
刺身ではなく切り身等で販売する魚は、
海外で降ろして販売されているのです。
世界中で魚食が人気ですが、
「刺身用」という高級グレードを好むのは
やはり日本が一番だということです。
ただやっぱり毎日本鮪を食べる方は、
なかなか居ないはずです。
ハレの日向けの高級マグロばかりが潤沢で、
かえってその値が下がってしまっている。
生の国産蓄養本鮪もありますし、
以前のように蓄養なら何でも高く売れる。
そんな時代でもない。
弊社も含めて、業界全体が停滞ムード。
これが現実かと思います。

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