通常ならば今の時期は非需要期。
お盆明けで秋の連休にもまだ早い。
ところがどっこい、台風明けから
静岡市場にはメバチの脂物の嵐が!
きっかけは業界最大手の荷主さんが、
あるロットをセリ場に上場したこと。
それも複数の漁場で、かなりしっかりとした
脂が乗ったものを並べたのです。
多分、何の意図も無いとは思います。
それが静岡市特に清水区の魚屋さんの
好みにぴったりハマったのです。
写真のように縮まない脂です。
こういうマグロ、清水の人の大好物なんです!
まず高緯度の漁場「北沖」です。
これは値段が出るのは、よく分かります。
弾力のある身質で、身がよく締まっています。
脂の線も太いからです。
でもキロ2,000円以上とは驚きです。
次に驚いたのが「北大西洋」のロットです。
5本とも確かキロ1,800円以上。
キロ2,000円越えも有りましたよ。
さらに続いたのが「大西洋」のロット。
大西洋といっても本当にピンキリです。
全くの赤身ばかりというものも多い中、
今回のロットは全部脂絡んでます!
それが写真のマグロです。
鮮度の良し悪しは多少有りますが、
ここまで全て脂絡みのロットは珍しい。
とは言っても私はいつもの感覚で
下付けをするのみです。
いざセリが始まるとどのロットもバカ高い!
最後に並んだ「大西洋」のロットなんか、
全く買えませんでした。
それもキロ200円位の差ではなくて、
キロ5〜500円も違うのです!
そりゃ無理だ!買えませんわ…。
こんなに脂絡みのロット、
まとめて出さなくても良いのに。
それだけ天然物をコントロールするのは
難しいということでしょうね。
ちなみにその日の豊洲市場の相場と、
後で比べてみました。
明らかに静岡市場の相場の方が上。
文字通り、現在日本一メバチの脂が
高いセリ場となっていました。
さていつまで続くか?
このロットが終わるまでですかね?
だから天然物は面白い。
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